鎌倉手帳(寺社散策)

2026 鎌倉 初詣特集 新年鎌倉の祭・行事・イベント



鎌倉江の島七福神

編集:yoritomo-japan.com




七福神とは・・・。

 大黒天・恵比寿・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋和尚の七人の福徳の神のこと。

 福禄寿・寿老人は同じであるとして、吉祥天を入れることもあります。



鎌倉・江の島七福神



 七福神信仰は室町時代後期ごろから、お正月行事として庶民の間で広まったと言われています。

 七福神信仰の発祥は京都(参考:都七福神)。


 鎌倉・江の島七福神めぐりは、1982年(昭和57年)から始められました。

 新春に巡拝すると

 「七難即滅 七福即応」

 の御利益があるといわれている七福神めぐりですが、正月に限らず1年を通して参詣することができます。

 源頼朝が武家政権を樹立し、中世の政治の中心となった鎌倉の史跡巡りを兼ねて七福神を巡るのも鎌倉の楽しみ方の一つかもしれません。

 江の島も鎌倉の武家政権とは大きく関わった島です。

 源頼朝は弁財天を勧請し、源実朝江島神社辺津宮を創建しています。



 鎌倉・江の島七福神巡りは、弁財天が二ヶ所ありますので、合計八ヶ所を巡ります。





布袋尊 浄智寺〜福徳円満〜

 中国の禅僧布袋和尚を神格化したもの。


布袋尊
リンクボタン布袋尊
浄智寺
リンクボタン浄智寺


 浄智寺布袋尊は、境内奥の「やぐら」の中に置かれた等身大の石像。

 お腹を撫でると元気がもらえるそうです。





弁財天 鶴岡八幡宮〜芸能成就〜

 インドでは吉祥天とともに最も尊崇された女神。


旗上弁財天社
リンクボタン旗上弁財天社
鶴岡八幡宮
リンクボタン鶴岡八幡宮


 鶴岡八幡宮源氏池の島に建てられた旗上弁財天社は、源頼朝創建といわれています(北条政子とも)。

 コ川二代将軍秀忠の継室お江(崇源院)は鶴岡八幡宮の弁財天を信仰し、大鳥居は崇源院の願いにより寄進されたものなのだとか。

 武運長久・大願成就の福神。



鶴岡八幡宮・弁財天
リンクボタン裸弁財天
(木造弁財天坐像)

 鶴岡八幡宮木造弁財天坐像は、鎌倉独特の裸像彫刻で重要文化財に指定されています。

 かつては、旗上弁財天社に置かれていましたが、現在は鎌倉国宝館に寄託されています。

 毎年、新春の特別展で展示されています。



鶴岡八幡宮の弁財天と竹生島弁財天





毘沙門天 宝戒寺〜勝運来福〜

インドの財産を守る神。


宝戒寺
リンクボタン宝戒寺


 毘沙門天は、仏教を守護する武神。

 多聞天とも呼ばれ、帝釈天に仕える四天王の一人。

 宝戒寺は北条一族の霊を弔うため、後醍醐天皇足利尊氏に建立させた寺院。

 毘沙門天は本堂に左手に安置されていますが、武神としての性格と病魔退散・財宝富貴の福神としての信仰が結びついたものなのかも。 





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寿老人 妙隆寺〜長寿延命〜

中国宋代の人。長寿を授ける神。


妙隆寺・寿老人
リンクボタン寿老人
妙隆寺
リンクボタン妙隆寺


 妙隆寺の本堂前の御堂に置かれているのは、欅一木造りの尊像です。





夷尊神 本覚寺〜商売繁盛〜

 唯一の日本人。漁業や商売繁盛の神。


本覚寺・夷尊神
リンクボタン夷尊神
本覚寺
リンクボタン本覚寺


 本覚寺夷尊神は、鎌倉幕府の守護神として源頼朝によって祀られたのが始まりといわれています。

 正月には「鎌倉えびす」が行われます。

 1月1日から3日が初えびす、1月10日が本えびす。



鎌倉えびす

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えびす信仰と福笹〜商売繁盛で笹もってこい!〜





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大黒天 長谷寺〜出世開運〜

 大国主命と習合して民間信仰に浸透した仏教の守護神。


長谷寺・大黒天
リンクボタン大黒天
長谷寺
リンクボタン長谷寺


 長谷寺大黒堂に安置されているのは「出世開運授け大黒天」。

 観音ミュージアムでは神奈川県最古の尊像を拝観することができます。





福禄寿 御霊神社〜家禄永遠〜

 中国では南極星の化身とされる神。


御霊神社・福禄寿
リンクボタン福禄寿
御霊神社
リンクボタン御霊神社


 御霊神社の9月の例祭では、福禄寿が参加する面掛行列が行われます。

 これにちなんで、宝物庫には福禄寿が安置されています。

 福禄寿は泰山府君の別の姿といわれています。

 泰山府君は、人間の生死・寿命や死後の審判を司る神で、仏教の閻魔大王に相当する神。



泰山府君と福禄寿〜御霊神社の面掛行列にいる福神〜





弁財天 江島神社〜金寶富貴〜

 インドでは吉祥天とともに最も尊崇された女神。


江島神社・奉安殿
リンクボタン江の島弁財天
江島神社
リンクボタン江島神社


 江島神社辺津宮にある八角の奉安殿には、裸弁財天で知られる「妙音弁財天」と、源頼朝が勧請したとも伝えられてきた「八臂弁財天」が安置されています。

 八臂弁財天は2019年(令和元年)に国の重要文化財に指定されました。

 奥津宮石鳥居は源頼朝の寄進、辺津宮は源実朝の創建と伝えられています。

 また、北条時政の龍神伝説が残され、北条貞時の円覚寺の国宝洪鐘の伝説も残されています。

 江戸時代には江の島詣が盛んに行われ、江戸からの参拝者で賑わいました。

 江の島入口の青銅鳥居は、新吉原の楼主が願主となって建立したものです。


 江の島弁財天は、安芸の宮島、近江の竹生島とともに日本三大弁財天の一つ。



北条時政の龍神伝説


洪鐘祭:円覚寺弁財天祭礼


竹生島





お薦めコース

 横須賀線北鎌倉駅からスタートし、江ノ島でゴールするコースが一番回りやすいコースかと思います(逆コースでも。)。

 浄智寺でご朱印帳や額仕立用のご朱印専用和紙などを購入し、全ての神様のご朱印を頂けば達成感も生まれます。

 特に、頂いたご朱印を額にするとかなり豪華なものになります。



鎌倉江の島七福神



リンクボタン鎌倉江の島七福神お薦めコース





初夢と七福神の宝船


鎌倉江の島七福神


 初夢は1月1日から2日にかけて見る夢。

 七福神の宝船の絵に、

 「永き世の遠の眠りのみな目ざめ波乗り船の音のよきかな」

 (なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな)

 という回文を書いて枕の下に置き、回文を3回読んで眠りに就くと吉夢が見られるといいます。

 もし、悪い夢を見てしまった場合は、 その宝船の絵を川に流して邪気を祓い流すだそうです。




(京都で始まった七福神信仰)
七福神信仰の歴史


七福神に仕える動物たち


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七福神発祥の地
京都

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リンクボタン都七福神めぐり
源義経伝説と
七福神

藤沢七福神
リンクボタン藤沢七福神











鎌倉江の島七福神MAP
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