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奈良:東大寺

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東大寺


 728年(神亀5年)、聖武天皇は幼くして亡くなった皇子の菩提を追修するため、若草山の麓に金鍾山寺を建立させた。

 これが東大寺の起源だという。

 741年(天平13年)には、国分寺(金光明寺)と国分尼寺(法華寺)建立の詔が発せられ、金鍾山寺が金光明寺となって、その後東大寺が創建されている。

 東大寺の正式名称は「金光明四天王護国之寺」(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)。

 本尊は「奈良の大仏」として知られる国宝の「銅造盧舎那仏坐像」(るしゃなぶつ)。

 開山は良弁

 現在は華厳宗の寺とされているが、奈良時代には華厳・法相・律・三論・成実・倶舎)の六宗兼学、平安時代に空海の真言、最澄の天台が加わり八宗兼学の寺院とされていた。



東大寺の大仏
リンクボタン銅造盧舎那仏坐像

 開山良弁の出自は定かではないが、百済系渡来人の後裔ともいわれている一方で、相模国で出生したとも伝えられている。

 鎌倉では、「由比の長者」と呼ばれた染屋時忠の子とも伝えられ、神奈川県伊勢原市の大山寺を開いたのも良弁だという。


リンクボタン東大寺開山の良弁と鎌倉の伝説

リンクボタン国分寺建立の詔


世界 東大寺は世界文化遺産
(古都奈良の文化財)





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境内の建築物・施設等
東大寺

大仏殿、南大門をはじめとする東大寺境内の建築物・施設などをご紹介。





東大寺七重塔相輪
リンクボタン東塔

 かつて大仏殿の東西に配されていた東塔と西塔(七重塔)。

 2024年(令和6年)、創建時の東塔の高さが68メートルと特定された。





〜国分寺と国分尼寺〜

 741年(天平13年)の詔によって、各国に国分寺と国分尼寺が一つずつ置かれた。

 大和国の東大寺と法華寺は、総国分寺・総国分尼寺として位置付けられている総本山。

 聖武天皇の時代は、飢饉・地震・伝染病などによって社会不安が続く時代だったため、国分寺や東大寺の建立は、こうした社会不安を取り除き、国家の安定を図るためのものだったと考えられている。


 参考:海老名の七重塔〜相模国分寺〜





〜平重衡の南都焼討と東大寺〜

大仏殿の模型
リンクボタン鎌倉期再建時の大仏殿の模型


 1180年(治承4年)、東大寺は、平重衡南都焼討によって藤原氏の氏寺興福寺とともに灰燼に帰した。

 後白河法皇の支援を受けて東大寺の再建に奔走したのは大勧進職に任じられた重源。そして重源に従って大仏の鋳造と大仏殿再建に尽力したのが宋の工人陳和卿だった。

 1185年(元暦2年)には大仏の鋳造が終わり、1195年(建久6年)には大仏殿が完成し落慶供養が行われている。

 1192年(建久3年)に後白河法皇が崩御した後は、源頼朝が最大の外護者となって東大寺再建を助勢していた。

 重源の後の大勧進には、鎌倉寿福寺や京都建仁寺を開いた栄西が任じられ、さらに三代には栄西の弟子で鶴岡八幡宮の供僧だった行勇が任じられている。

 その後、鎌倉極楽寺を開いた忍性宝戒寺を開いた円観も大勧進職に任じられた。

 鶴岡八幡宮の別当を勤めた定豪が東大寺の別当に就任したこともあったという。



リンクボタン南都焼討と東大寺の再興〜重源と源頼朝〜

リンクボタン東大寺再建の勧進状



源頼朝と鶴岡八幡宮と東大寺

 鶴岡八幡宮に伝わる舞楽面・菩薩面は東大寺鎮守八幡宮から贈られたもの。


東大寺の復興:重源と鎌倉の禅僧栄西・行勇(okadoのブログ)









鎌倉大仏
リンクボタン鎌倉大仏

 東大寺の塔頭真言院の銅鐘は、鎌倉大仏の鋳造に携わった丹治久友が手掛けたもので、1264年(文永元年)の鋳造。

 鐘銘には「鋳物師新大仏寺大工」とある。

 同年、久友は吉野山蔵王堂の銅鐘の鋳造も手掛けている。


東大寺
真言院の銅鐘


リンクボタン丹治久友〜鎌倉大仏の鋳造に携わった鋳物師〜

リンクボタン奈良の大仏と鎌倉の大仏





清凉寺
リンクボタン清涼寺


 京都清涼寺の本尊で国宝の釈迦如来立像は、東大寺の僧「然(ちょうねん)が中国宋より持ち帰ったもので、三国伝来の釈迦如来と呼ばれている。





東福寺
リンクボタン東福寺

 京都東福寺は、奈良最大の東大寺と、奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえて付けられた寺名。





東福寺
リンクボタン石山寺

 大津の石山寺は、東大寺開山の良弁が吉野の金峯山寺の蔵王権現のお告げがもとで開かれたのだという。








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歴史めぐり源頼朝




東大寺
東大寺

奈良県奈良市雑司町406−1

JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
近鉄奈良駅から徒歩約20分

世界 東大寺は世界文化遺産
(古都奈良の文化財)


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