第１９回鎌倉検定試験２級：祭り・行事の問題

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第1９回鎌倉検定試験２級
《祭り・行事の問題》

編集：

　祭り・行事に関する記述について，最も適当なものを1～4から選びなさい。

（81）

毎年1月，1年間の大漁と無事故を祈り，坂ノ下などで行われる船おろしで，日ごろの感謝を込めて船霊に祈念し，船の上から海に向かってまかれるものは何か。

１　みかん
２　赤飯
３　お餅
４　御霊神社のお札

　坂ノ下海岸や材木座海岸で行われる「船おろし」や腰越漁港で行われる「船祝い」では、色が黄金色に似ている「みかん」が撒かれます。

答　１

（82）

毎年1月8日に白山神社で行われる大注連祭では，ハガチを模した大注連縄が奉納されるが，ハガチとは何の使いといわれているか。

１　韋駄天
２　帝釈天
３　大自在天
４　毘沙門天

　白山神社は、源頼朝が京都の鞍馬寺から賜った毘沙門天を祀る毘沙門堂を始まりとしています。

　「大注連祭」では、白山神社の守護虫とされるハガチ（百足（ムカデ））を模した６メートルもの注連縄が奉納されます。

答　４

（83）

建長寺の涅槃会で涅槃図を掲げられるのは，どこの須弥壇か。

１　仏殿
２　方丈
３　法堂
４　僧堂

　建長寺の涅槃会は法堂で行われます。

　法堂は、住職が説法をする所で仏殿のように仏像を安置しないのが通常でしたが、次第に儀式が執り行われる堂となっていきました。

　現在は涅槃会の他、降誕会（花まつり）や開山忌などが行われています。

答　３

（84）

毎年5月5日に妙法寺（大町）で行われる清正公祭で，武将加藤清正のために法要が行われるのはどこか。

１　帝釈堂
２　本堂
３　法華堂
４　大覚殿

　加藤清正は、賤ヶ岳の戦いで七本槍の一人に数えられるなどの功績をあげ、肥後熊本城主となった戦国武将。

　妙法寺の大覚殿には、熊本城天守閣に祀られていた加藤清正の尊像が安置されています。

　清正公祭では、常勝の加藤清正にあやかり「すべての事に勝つ」という意味で、「清正公勝守」が授与されます。

答　４

（85）

7月第一日曜日～第二日曜日の期間中に，腰越各町内の5か所に須佐之男命，義経と弁慶，頼朝などの人形が飾られる行事は何か。

１　義経まつり
２　天王祭
３　石上神社例祭
４　菖蒲祭

　７月は京都で祇園祭が行われる月。

　鎌倉の７月も各地で祇園信仰に基づく祭礼が執り行われます。

　腰越の小動神社の天王祭もその一つ。

　かつての腰越の天王祭は、「西の祇園の花車、東は腰越の人形山車」といわれたほど壮麗な山車で知られた祭だったそうですが・・・

　１９６２年（昭和３７年）の火災で下町を除く４基の山車が焼失してしまいました。

　ただ、人形だけは難を逃れたのだといいます。

答　２

　腰越の小動神社と江の島の八坂神社の天王祭は、小動神社の御神体だった須佐之男命の木像が津波で江の島に流され、八坂神社の祭神として祀られたという故事にもとづいて行われる行合祭。

（86）

杉本寺などで行われ，深夜から早朝に訪れると良いとされることから，「朝詣」の別名でも呼ばれる行事を何というか。

１　閻魔縁日
２　黒地蔵縁日
３　十夜法要
４　四万六千日

　杉本寺は坂東観音霊場三十三所の第一番。

　観音菩薩の縁日は１８日にですが、８月１０日は特別な縁日（四万六千日）。

　もとは、京都の清水寺などで行われている「千日詣り」といわれています。

　東京浅草の浅草寺で行われていた千日詣りが江戸時代に四万六千日となったのだとか。

　坂東札所の杉本寺・安養院・長谷寺には朝早くから多くの参拝者が訪れます。

　参考までに浅草寺の四万六千日は７月。

答　４

（87）

明王院では，無病息災や交通安全を祈り，護摩焚き供養を毎月何日に行うか。

１　12日
２　17日
３　24日
４　28日

　明王院の本尊は不動明王。

　不動明王の縁日は２８日。

答　４

（88）

鎌倉における節分の行事について，次の説明文で内容に誤りを含むものはどれか。

１	鶴岡八幡宮では，豆まきに先立ち，衣冠装束に身を正した神職が，矢をつがえていない弓の弦を鳴らして魔を祓う鳴弦式が行われる。