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岩 殿 寺
坂東三十三ヶ所第二番札所:逗子

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岩殿寺


 坂東観音巡礼は、鎌倉の杉本寺が第一番の札所で、第二番札所が逗子にある岩殿寺(がんでんじ・曹洞宗)。

 かつて、巡礼者は、杉本寺から報国寺のある宅間ヶ谷を通って、岩殿寺に向かった。

 今でも巡礼古道が一部残されている。

 岩殿寺は、721年(養老5年)の創建で、行基の十一面観音が本尊。

 源頼朝からは寺領を寄進され、源実朝も度々訪れた寺といわれている。

 明治時代には、作家泉鏡花が足を運んだ寺でもある。


開基 徳道 行基
本尊 十一面観音





岩殿寺観音堂
観音堂
(大悲殿)

 観音堂は、1728年(享保13年)の建立で市の重要文化財に指定されている。

 観音堂裏の岩窟には石の観音像が祀られ、岩殿寺の寺名の由来となった。

 観音堂前の池は泉鏡花の寄進。



岩殿寺奥の院
奥の院









岩殿寺鐘楼
鐘楼


岩殿寺梵鐘
梵鐘


岩殿寺本堂
本堂


岩殿寺利生堂
利生堂





〜坂東三十三箇所〜

 坂東三十三箇所は、源頼朝の観音信仰と、源平の戦いで西国に赴いた武者たちが西国三十三箇所の霊場を観たことで、鎌倉時代初期の開設につながったのだといわれている。



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リンクボタン鎌倉観音巡礼


四万六千日





〜後白河法皇の四十九日法要〜

 『吾妻鏡』によれば、1192年(建久3年)5月8日、源頼朝後白河法皇の四十九日法要を勝長寿院で行った際には、岩殿寺の僧も2名参列している。

 他は、鶴岡八幡宮20人、勝長寿院13人、伊豆山権現18人、箱根権現18人、大山寺3人、金目観音3人、高麗寺3人、六所神社3人、杉本寺1人、窟不動1人、慈光寺10人、浅草寺3人、真慈悲寺3人、飯泉観音2人、国分寺3人。









岩殿寺奥の院
岩殿寺

逗子市久木5−7−11
0468(71)2268

逗子駅から徒歩15分



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