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| ☆夢のお告げ(佐助稲荷)☆ | 
|  源頼朝がまだ伊豆に配流中の身であったころ、「かくれ里の稲荷」と名乗る神霊が夢に現れ、頼朝に挙兵を勧めたという。 のちに頼朝は、「かくれ里」と呼ばれるこの地に祠を見つけ、御家人畠山重忠に命じて社を建立させた。  | 
                

| ☆漁屋源十郎(夢のお告げ)☆ | 
|  昔、魚を売ることを業としていた源十郎の背負子(しょいこ)に中に、犬に追いかけられた狐が飛び込んできた。 源十郎は中の魚が気にはなったが、犬を追い払い狐を助けてあげた。 その晩、源十郎の夢の中にその狐が現れ、「魚売りをやめて佐助ヶ谷でダイコンを作れば大きな富が得られる」というお告げを受けた。 俄かに信じ難いものであったが、源十郎は言われるがままにダイコンを作りはじめた。 その冬に疫病が流行り、鎌倉中にひろまった。そんな時にある者の夢の中に神が現れ、「源十郎の作ったダイコンを食べれば病が治る」とお告げをしたことから、源十郎の作ったダイコンが飛ぶように売れ、大金持ちになったという。 源十郎は狐に感謝し稲荷明神の社を建てた。 それが現在の佐助稲荷神社ということだ。  | 
                
| ☆夢のお告げ(銭洗弁天)☆ | 
|  戦乱が鎮まり、民の加護を祈っていた源頼朝の夢の中に「宇賀福神」が現れ、「西北の仙境に湧きだしている霊水で神仏を祀れば、平穏に治まる」と告げたという。 のちに頼朝は、その泉を発見し宇賀福神を祀った。  | 
                
| ☆源氏山☆ | 
| 鎌倉の中心にある源氏山は、源義家(八幡太郎)が後三年の役に出陣の際、この山に源氏の白旗を立てたことからつけられた名だといわれる。 | 

| ☆殺生石☆ | 
|  鳥羽上皇が那須で殺させた白い狐が石となって、この石に触った者が死んでしまうという祟りがあった。 源翁禅師が持っていた杖でその石を叩くと、石は粉々になり狐の霊が成仏したそうである。 源翁禅師(げんのうぜんじ)の持っていた杖が、「かなづち」のような形をしていたので、「かなづち」の別名が「玄能(げんのう)」となったといわれる。 上皇の命によって狐を討った武士は三浦大介義明と上総介広常いわれている(参考:来迎寺(材木座) 海蔵寺)。  | 
                
| 京都の真如堂(真正極楽寺)には、玄翁(源翁)禅師が殺生石で刻んだという地蔵菩薩が置かれ、鎌倉地蔵と呼ばれている。 | 
| ☆薬師像の中にもう一の顔☆ | 
|  ある日、毎晩のように赤ん坊の泣き声がするため、源翁禅師が行ってみると、金色の光と甘い香りが漂う古い墓があった。 禅師が経を読みながら掘っていくと、薬師さまの顔が出てきたという。 その薬師さまの顔を海蔵寺の薬師像の胎内に納めたといわれる(参考:海蔵寺の仏殿(薬師堂))。  | 
                

| ☆鎌倉十井「底脱ノ井」☆ | 
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                   安達泰盛の娘(千代能)が水を汲んだところ、桶の底が抜け、「千代能がいだく桶の底抜けて水たまらねば月もやどらじ」と詠んだことからこの名が付いたという。 桶の底ではなく心の底が抜けて、わだかまりが解け、悟りが開けたという解脱の歌らしい。  | 
                
| ☆直義を助けた地蔵菩薩☆ | 
|  足利尊氏の弟直義は、中先代の乱の折、自分の矢が尽きてしまった。 その時、子どもの僧が矢を拾い集めてきてくれた。 この子どもの僧は、直義が日頃信心していた地蔵菩薩であったという。 そのため、浄光明寺の木造地蔵菩薩立像は、別名「矢拾地蔵」と呼ばれる。  | 
                
| ☆山吹と道灌☆ | 
|  鷹狩り出かけた道灌が、ひどい雨に降られ、蓑でも借りられないかと農家に立ち寄ったところ、一人の少女が出てきて「山吹の花」を差し出した。 道灌は意味がわからず、その話を家臣にしたところ、少女の意が山吹の花にちなんだ古歌「七重八重 花は咲けども 山吹の実(蓑)のひとつだに なきぞ悲しき」にあったことを教えられた。 「貧乏でお貸しできる蓑さえない」という意味で、「実」と「蓑」をひかっけた少女のとんちだった。 道灌は自分の教養のなさを恥じ、その後学問に励み、文武両道を供えた名君になったという。その地は、今でも矢吹の里と呼ばれている。  | 
                

| ☆鉄の神輿!☆ | 
|  相馬天王(八坂大神)の神輿は鉄でできていて、祭りのときには血をみないではすまない神輿だった。 そこで、この神輿を相馬次郎師常墓近くに埋め、新たに木の神輿を造ったという。  | 
                


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