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ある日、賀茂川で川遊びをしていた玉依媛命(たまよりひめのみこと)。 すると、川上から朱塗りの矢が流れてきました。 その矢を拾い上げて持ち帰ると、神の子を身籠り、やがて男の子が生まれました。 男子が成人すると、玉依比売の父・建角身命(たけつのみのみこと)は、祝宴を開きます。 その席上、建角身命が男子に 「お前の父親にもこの酒を飲ませてあげなさい」 と杯を渡すと 「われは神の御子なり」 と叫んで杯を上に投げ、そのまま天に昇っていきました。 玉依比売は嘆き悲しみましたが・・・ ある夜、夢の中に男子が現れ「葵桂(あおいかつら)を作って飾るように」と告げます。 お告げのとおりに祭事を営むと、神山に賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が降臨したのだといいます。 |
葵桂は、葵の葉と桂の枝葉を絡ませて作られたもの。 賀茂神社の祭礼「葵祭」で、勅使や供奉者の衣冠、牛車などに葵桂が飾られるのは、この伝説に基づくものなのだとか。 |
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![]() ![]() (上賀茂神社) |
![]() ![]() (下鴨神社) |
賀茂神社は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の総称。 古くより朝廷から崇敬され、794年(延暦13年)の平安遷都後は山城国の一之宮となり、王城鎮護の神として一層崇敬され、802年(大同2年)には正一位の神階を受け、賀茂祭(葵祭)は勅祭とされました。 |
上賀茂神社の摂社・片山御子神社(片岡社)は、賀茂別雷大神の母・玉依媛命を祀る神社。 絵馬はハート形で葵の葉を模したもの。 |
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