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一条天皇 円融寺北陵
堀河天皇 後円教寺陵
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| 一条天皇は、円融天皇の第一皇子。 ９８０年（天元3年）６月１日誕生。 母は藤原兼家の娘・藤原詮子（東三条院）。 諱は懐仁。 １０１１年（寛弘８年）６月２２日、一条院で崩御（３２歳）。 藤原道長の『御堂関白記』によると、７月８日夜に火葬された遺骨は、翌日、東山の円成寺に安置された。 藤原実資の『小右記』によると、金輪寺に安置すべきであるが日次がよくないので禅林寺近隣の円成寺に安置し、８月２日に金輪寺に埋葬する予定だった。 しかし、一条天皇は生前、土葬とすることと父・円融天皇の御陵あたりに埋葬することを望み、中宮彰子や道長をはじめとする近習に伝えていたのだという。 藤原行成の『権記』によると、道長はその事を忘れていたらしい。 藤原実資の『小右記』によると、道長が一条天皇の言葉を思い出したため・・・ 金輪寺に埋葬する予定だったが円成寺に安置し、三年後に円融天皇の御陵あたりに埋葬することとなったのだという。 西方に大将軍があるため・・・ すぐには円融天皇の御陵あたりに埋葬することがでず、三年間は円成寺に安置して、一周忌まで阿弥陀護摩を修することとなり、７月２０日、円成寺に納骨された。 ただ、遺骨が円融寺に改葬されたのは、１０２０年（寛仁４年）６月１６日のことだった。 |
 藤原彰子の歌～撫子を手に取る幼い我が子を見て詠んだ歌～ |
～大将軍とは～
| 大将軍（金星の精）のいる所は万事にとって凶で、同じ方位に三年間留まる。 そのため、三年塞がりの大将軍と呼ばれる。 |
（参考）
大将軍神社（東山）
| 東山の大将軍神社は、桓武天皇が大内裏鎮護のために都の四方に祭祀した大将軍神社の一つ。 |
（参考）
～貴族が信仰した陰陽道～
| 物忌み～源氏物語にも描かれた陰陽道信仰～方違え～方位神のいる方角を避ける陰陽道の信仰～ |
～円融寺～
| 円融寺は、円融天皇の勅願寺として創建され、花山天皇に譲位した円融上皇が居住した寺。 仁和寺の一院で、仁和寺の周辺には一条天皇の円教寺、後朱雀天皇の発願で後冷泉天皇のときに完成した円乗寺、後三条天皇の円宗寺があった。 |
龍安寺| 円融天皇の崩御後は衰退し、平安時代末、その跡地は藤原実能の山荘となり、室町時代には細川勝元が龍安寺を創建している。 |
一条天皇火葬塚| 一条天皇は、鹿苑寺の北の巌陰で火葬されたのだという。 |
一条院跡| 一条天皇が崩御した一条院は、生母・藤原詮子が所有した邸宅。 一条天皇の里内裏として使用され、藤原道長や中宮・藤原彰子の宿泊所もあったのだという。 彰子に仕えていた『源氏物語』の作者・紫式部も一条院に出仕していた。 |
大豊神社| 一条天皇の遺骨が安置された円成寺は、８８９年（寛平元年）、藤原淑子が椿ヶ峰に建立した寺院だったのだと伝えられる。 哲学の道にある大豊神社は、円成寺の鎮守社だったのだという。 |
藤原定子の鳥戸野陵| 一条天皇が愛した皇后宮・藤原定子は、本人の希望により鳥辺野（鳥戸野）に土葬された。 |
円融天皇 後村上陵| 一条天皇の父・円融天皇は、北原で火葬され、父・村上天皇陵の傍らに遺骨が葬られた。 |
～後朱雀天皇と禎子内親王の陵墓～
| 龍安寺内には、一条天皇の第三皇子・後朱雀天皇の円乗寺陵や後朱雀天皇の皇后・禎子内親王の円乗寺東陵もある。 |
 後朱雀天皇円乗寺陵 |
 禎子内親王円乗寺東陵 |
一条天皇の陵墓からの眺め
一条天皇 円融寺北陵
堀河天皇 後円教寺陵
| 京都市右京区龍安寺朱山 |
龍安寺| 京都市右京区龍安寺御陵下町１３ 一条天皇の陵墓は、龍安寺内にある。 |
洛西エリアの寺社・史跡
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