奈良・京都

紫式部 紫式部年表



京都:伏見稲荷大社

編集:yoritomo-japan.com








伏見稲荷大社


 伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社。

 創建は711年(和銅4年)。

 渡来系の秦氏が五穀豊穣を願って農耕の神を祀ったのがはじまりだという。

 鎮座したのが2月の初午の日であったと伝えられていることから、2月の初午の日には、全国の稲荷神社で五穀豊穣を祈願する初午祭が行われている。


 鎌倉に幕府を開いた源頼朝も信仰し、武運長久を祈願したと伝えられる。

 鎌倉の佐助稲荷神社の伝説によると、頼朝に源氏再興の挙兵を勧めたのは稲荷神だったのだとか・・・



祭神

宇迦之御魂大神
(うかのみたまのおおかみ)
佐田彦大神
(さたひこのおおかみ)
大宮能売大神
(おおみやのめのおおかみ) 
田中大神
(たなかのおおかみ)
四大神
(しのおおかみ)





 楼門は、1589年(天正17年)に豊臣秀吉が寄進したもの。

 本殿は、1499年(明応8年)の造営で豪華な装飾が施されている。

 本殿の背後には、鳥居のトンネル「千本鳥居」がある。



伏見稲荷大社楼門
リンクボタン楼門


伏見稲荷大社本殿
リンクボタン本殿
(外拝殿・内拝殿
・権殿)
伏見稲荷大社奥宮
リンクボタン奥宮


伏見稲荷大社千本鳥居
リンクボタン千本鳥居
伏見稲荷大社奥社
リンクボタン奥社奉拝所
(奥の院)










 伏見稲荷大社背後の稲荷山は、東山三十六峰の一つに数えられ、伏見稲荷大社の神が宿る神体山。

 古くから三ヶ峰とも呼ばれ三つの峰が連なっている。

 稲荷山に登って巡拝することを「お山する」という。

 参道には朱の鳥居が建ち並び、おびただしい「お塚」が存在する。

 全国の稲荷信仰は、この神体山信仰に始まっているという。



伏見稲荷大社



〜清少納言もお山した〜

 一条天皇の皇后・藤原定子に仕えた清少納言は、『枕草子』に、

 「決心して稲荷神社に参拝すると、自分は中の社のあたりで苦しくなっているのに、少しも苦しそうもなく先に行く参拝者がいるのは凄いこと」

 と記している。



リンクボタン初午に伏見稲荷を参拝した清少納言〜枕草子:うらやましげなるもの〜





『枕草子』神は・・・

 清少納言は『枕草子』に素晴らしい神として・・・

 松尾大社石清水八幡宮大原野神社春日大社平野神社水分神社上賀茂神社下鴨神社・伏見稲荷大社を挙げている。。





〜稲荷山と東寺の五重塔〜

 826年(天長3年)、弘法大師が造営を始めた東寺五重塔は、その用材を稲荷山から伐りだした。

 そのため淳和天皇が病気になったと伝えられ、827年(天長4年)、朝廷は謝罪として従五位の下を稲荷神に授けたのだという。

 以後、伏見稲荷大社と東寺は深く結びつき、伏見稲荷大社は秦氏の氏神という性質から「巽の福神」として信仰を集めるようになったのだという。

 今日でも5月3日の還幸祭では東寺の僧による神供が行われている。



東寺五重塔
リンクボタン東寺五重塔


伏見稲荷大社御旅所
リンクボタン御旅所

 4月から5月の稲荷祭で五基の神輿が駐輿(おとどまり)される地。

 御旅所は、東寺通にある。









伏見稲荷大社
伏見稲荷大社

京都市伏見区深草藪之内町68

JR奈良線「稲荷駅」
京阪電鉄京阪本線 「伏見稲荷駅」
JR京都駅から市内循環バス
「稲荷大社前」下車すぐ。



洛南エリアの寺社・史跡
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。








奈良・京都


葵祭

祇園祭

時代祭


中世歴史めぐり





紫式部 紫式部年表


鎌倉殿の13人 後白河法皇
後鳥羽上皇 二代執権北条義時