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世界文化遺産:富士山
〜信仰の対象と芸術の源泉〜

編集:yoritomo-japan.com








 世界文化遺産候補「富士山」について政府は、平成24年1月25日、「武家の古都・鎌倉」とともにユネスコ世界遺産センターへの推薦書提出を決定しました。


富士山
その概要は・・・

 富士山は、日本を代表し象徴する日本最高峰の秀麗な円錐成層火山として世界的に著名であり、その荘厳で崇高な形姿を基盤として日本人の自然に対する信仰の在り方や日本に独特の芸術文化を育んだ山である。

 山岳に対する信仰の在り方や、海外に影響を与えた19世紀後半の葛飾北斎や歌川広重などによる顕著な普遍的価値を持つ「浮世絵」などの日本独特の芸術文化を育んだ山である。

 時代を超えて、一国の文化の諸相とも極めて深い関連性を示し、山に対する信仰の文化的伝統を表すのみならず、世界的な「名山」としての景観の類型の顕著な事例として顕著な普遍的価値を持つ山である。


そして・・・

 平成25年6月22日、カンボジアのプノンペンで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会において、「富士山」についての審議が行われ、世界遺産一覧表に「記載」することが決定されました。 


記載された名称は・・・

「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration 」

(富士山−信仰の対象と芸術の源泉)









=世界文化遺産・構成資産一覧=

1 富士山域
山頂の信仰遺跡群

大宮・村山口登山道(現富士宮口登山道)

須山口登山道(現御殿場口登山道)

須走口登山道

吉田口登山道

北口本宮冨士浅間神社

西湖

精進湖

本栖湖

2 富士山本宮浅間大社

3 山宮浅間神社

4 村山浅間神社

5 須山浅間神社

6 冨士浅間神社(須走浅間神社)

7 河口浅間神社

8 冨士御室浅間神社

9 御師住宅(旧外川家住宅)

10 御師住宅(小佐野家住宅)

11 山中湖

12 河口湖

13 忍野八海・・・出口池

14 忍野八海・・・お釜池

15 忍野八海・・・底抜池

16 忍野八海・・・銚子池

17 忍野八海・・・湧池

18 忍野八海・・・濁池

19 忍野八海・・・鏡池

20 忍野八海・・・菖蒲池

21 船津胎内樹型

22 吉田胎内樹型

23 人穴富士講遺跡

24 白糸ノ滝

25 三保松原









源頼朝と富士山

 1193年(建久4年)、源頼朝富士裾野の巻狩りを行った。

そ の折、富士山本宮浅間大社「流鏑馬」を奉納した。

 御殿場の新橋浅間神社は頼朝の創建と伝えられ、忍野八海忍草浅間神社には社領を与えたという。


流鏑馬の像
リンクボタン富士山本宮浅間大社


頼朝の富士巻狩りと曽我兄弟の仇討ち





源頼家と富士山

 1193年(建久4年)に父源頼朝が催した富士裾野の巻狩り頼家は鹿を射止めた。

 その後の1203年((建仁3年)には人穴の探索を行っている。


江の島岩屋
リンクボタン江の島岩屋

源頼家に人穴探索を命じられた仁田忠常は、奥へと進むうちに江の島岩屋に辿り着いたという伝承もある。





北条義時と富士山

1223年(貞応2年)、北条義時富士山本宮浅間大社の「遷宮の儀」を執り行った。

 同年、北口本宮富士浅間神社の東宮本殿を創建したという。


東宮本殿
リンクボタン北口本宮富士浅間神社





日蓮と富士山

河口湖畔の妙法寺は、日蓮が富士五合目で国家安泰の祈願をしたときに建てられた法華堂をその始まりとしている。


河口湖妙法寺
リンクボタン妙法寺





富士曼荼羅絵図
リンクボタン富士曼荼羅図
(国重文:富士山本宮浅間大社蔵)








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