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| 円覚寺の「銅造阿弥陀如来及両脇侍立像」は、1271年(文永8年)銘の善光寺式阿弥陀三尊像(国重文)。 中央が阿弥陀如来、右が観音菩薩、左が勢至菩薩で大きな光背を背負う「一光三尊」の形式。 鋳物師は賀茂延時。 信濃善光寺の秘仏本尊の模造だといわれている。 現在は鎌倉国宝館に寄託されているが、11月の宝物風入の時には円覚寺で拝観できるかもしれない。 |
| 鶴岡八幡宮との関係 |
| 1271年(文永8年)10月19日、3年前に焼失した信濃善光寺の堂供養が行われているが、導師は鶴岡八幡宮の隆弁。 この日は、円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像が鋳造された日。 円覚寺は、その翌年に北条時宗によって創建された寺院。 とすると、善光寺式阿弥陀三尊像は、鶴岡八幡宮から円覚寺に移されたものなのかも。 |


| 信濃善光寺の本尊は、絶対秘仏の「一光三尊阿弥陀如来」(善光寺如来)。 源頼朝も信仰し、1179年(治承3年)に焼失した信濃善光寺の再建に尽力し、1197年(建久8年)には善光寺参詣を行ったと伝えられている。 鎌倉時代には日本各地で善光寺式阿弥陀三尊像が制作され、葉山の新善光寺は、頼朝が善光寺如来を請来したことに始まるのだという。 茅ヶ崎の室生寺には、大庭景義の持仏ともいわれている像が伝えられている。 大井町の最明寺の本尊は、頼朝の信任を得ていた源延が模刻した善光寺如来。 |
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| 円覚寺の宝物は11月の宝物風入のときに拝観できる。 |



| 円覚寺は、八代執権北条時宗が宋の禅僧無学祖元を招いて開かれた。 臨済宗円覚寺派大本山。 鎌倉五山の第二位。 |
| 鎌倉市山ノ内409 0467(22)0478 JR北鎌倉駅下車すぐ |
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