第１２回鎌倉検定試験１級：記述式の問題その３

鎌倉手帳（寺社散策）

第12回鎌倉検定試験１級
《記述式の問題その３》

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次の文の〔　①　〕，〔　②　〕に最も適当な語句を書きなさい。
ただし，〔　①　〕，〔　②　〕両方できて正解とする。（各 2 点× 20）

〔　①　〕，〔　②　〕ともに漢字で書きなさい。

（51）

源義経は兄頼朝に鎌倉入りを拒絶されると，その手前まで来て〔　①　〕寺に留まり，頼朝の怒りを解こうとしたが許されず，大江広元に力添えを頼む書状を出した。この書状が〔　②　〕である。

　壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼした源義経は、平宗盛を護送して鎌倉に凱旋しようとしますが、兄頼朝はそれを許しませんでした。
　腰越の満福寺での逗留を余儀なくされた義経が、頼朝の許しを得るために出した手紙が「腰越状」です。

答　①　満福　②　腰越状

満福寺

腰越状

［　①　］、［　②　］ともに漢字で書きなさい。

（52）

稲村ヶ崎は，現在，海岸公園として整備され，新田義貞の石碑の他，1908 年（明治 41）に弟子の〔　①　〕と鎌倉を訪れた近代細菌学の祖といわれるドイツ人医学者ロベルト・コッホの記念碑や，1910 年（明治 43），七里ヶ浜沖でおきた〔　②　〕中学生のボート転覆海難事故の慰霊碑がある。

答　①　北里柴三郎　②　逗子開成

稲村ヶ崎

ボート遭難碑

ロベルト・コッホ
記念碑

〔　①　〕，〔　②　〕ともに漢字で書きなさい。

（53）

明月院やぐらは「〔　①　〕」ともいわれ，関東管領で明月院開基の〔　②　〕の墓所と伝えられ，中央に宝篋印塔が祀られている。

　明月院やぐらは、鎌倉最大の「やぐら」。
　壁面には釈迦如来、多宝如来が浮き彫りされ、その周りに十六羅漢の浮き彫りもあるため「羅漢洞」と呼ばれています。
　中央に建てられた宝篋印塔は、上杉憲方のものと伝えられています。

答　①　羅漢洞　②　上杉憲方

明月院

明月院やぐら

〔　①　〕，〔　②　〕ともに漢字で書きなさい。

（54）

逗子市との境，材木座海岸と小坪の間にまたがる山に〔　①　〕城址はある。北条早雲が古要害をとり立てて城郭として新たに造り，その後，〔　②　〕が攻め落とした。しかし，1512 年（永正 9），〔　②　〕は〔　①　〕合戦でこの城を早雲に落とされ，三崎の新井城に退いた。

　伊豆国の韮山城を居城とした北条早雲は、１４９５年（明応４年）に小田原城を奪って相模国に進出。
　１５１０年（永正７年）に住吉城を築きますが、三浦道寸（義同）によって落されてしまいます。
　体勢を立て直した早雲は、１５１２年（永正９年）、道寸の岡崎城を攻め、さらに住吉城を攻めて、道寸を三浦の新井城に敗走させました。
　同年、新井城の三浦道寸攻略のために築いたのが玉縄城。
　１５１６年（永正１３年）には新井城を落とし、相模国全域を平定しました。

答

①　住吉
②　三浦道寸（三浦義同）