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小田原市栢山の善栄寺は、1215年(建保3年)、巴御前が木曽義仲と和田義盛の菩提を弔うために創建したと伝えられる。 開山は善法真栄。 創建当初は律宗の寺だったが、1336年(延元3年)、鎌倉円覚寺の東明恵日が足柄の地に隠棲したときに再建され臨済宗となり、1554年(天文23年)には、小田原北条氏三代氏康の夫人・瑞渓院が帰依し、再興して曹洞宗に改められた。 本堂前には、巴御前と木曽義仲の五輪塔が、墓地には、北条氏康夫人の墓と栢山で生まれた江戸時代の農政家二宮尊徳とその一族の墓がある。 |
巴御前は木曽義仲の妾。 義仲とともに戦場を駆けめぐった女武者として知られている。 1184年(寿永3年)1月20日、木曽義仲は近江国粟津で討死するが、巴御前は落ちのびた後、鎌倉の源頼朝に召され、和田義盛の妻となって、朝比奈三郎義秀を産んだというが定かではない。 |
北条氏康の正室・瑞渓院は今川氏親の娘。 1590年(天正18年)に行われた小田原征伐の最中の6月12日に死去。 同日、北条氏政の継室・鳳翔院殿も死去していることから自害したのではないかと言われている。 参考:氏政・氏照の墓 |
二宮金次郎(尊徳)は、小田原藩の財政を立て直した農村改革の指導者。 |
二宮尊徳の墓 |
二宮尊徳(金次郎) |
小田原市栢山868 JR・小田急電鉄栢山駅から徒歩10分 |
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