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伝承によると、伊豆国に流されていた源頼朝は、田方郡伊東荘を領していた伊東祐親の娘・八重姫と結ばれ千鶴丸を授かった。 祐親が在京中の出来事だったが、京から戻った祐親の怒りに遭い、千鶴丸は殺され、頼朝は走湯権現(現在の伊豆山神社)に逃れた。 伊東を脱出した頼朝は、網代から舟で赤根崎に上陸。 険しい山を越える途中で喉が渇くが、水はなく、あきらめて腰を下ろしたところ、太刀の鐺(こじり)が土に当たって湧き出してきたのが「一杯水」なのだという。 |
一杯水の傍らの地蔵堂には、千鶴丸を祀った峠の地蔵尊が安置されている。 |
『吾妻鏡』によると、1175年(安元元年)、伊東祐親が源頼朝を殺そうとするが、祐親の次男祐清がそのことを頼朝に教えたため走湯権現に逃れることができたのだという。 その事件が八重姫と千鶴丸の伝説と関係しているのかは定かではない。 |
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「一杯水」で喉の渇きを潤した頼朝は今宮神社で開運を祈願したと伝えられている。 |
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音無神社は、源頼朝が八重姫との密会を重ねたという「おとなしの森」に鎮座する神社。 日暮神社は、源頼朝が日暮れになるのを待ったという「ひぐらしの森」に鎮座する神社。 |
真珠院にある八重姫御堂は、源頼朝との悲恋に死んだ八重姫を祀る御堂。 八重姫の木像と供養塔が安置されている。 |
静岡県熱海市上多賀(頼朝ライン沿い) JR伊東線「伊豆多賀駅」から約4q 徒歩40〜60分程度 |
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60年に一度の祭礼![]() |
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