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三々九手挟式
伊豆山神社例大祭


編集:yoritomo-japan.com








 2023年の伊豆山神社例大祭は、神事のみが執行されるようです。


 「三々九手挟式」(さんざんくたばさみしき)は、弓馬術礼法小笠原流の古式歩射。

 古来、正月4日の「弓始め」のときに行われていた儀式。

 烏帽子・直垂(女性は水子)姿の射手が前弓・後弓の2組に分かれ、1人2本ずつの矢を順番に射ます。 最後に各組の大将が射て合計点数を競い合います。

 源頼朝北条政子が崇敬した伊豆山神社例大祭で奉納されています。

 毎年4月15日。



三々九手挟式〜伊豆山神社例大祭〜
まずは蟇目の儀

 矢を射放つと風を切る音を発します。

 そのため、魔障を退散させる儀式として伝えられています。



三々九手挟式〜伊豆山神社例大祭〜


 的の一辺の長さは・・・

 前弓の的は一辺八寸(24p)

 後弓の的は一辺九寸(27p)

 的は杉又は桧の板的を用いられます。

 前弓の板的の裏には十文字の切れ目が入り、後弓の板的の裏には三寸毎の井桁(いげた)の切れ目が入っています。

 この板的を串に挟んで立てて射抜くことから、井桁の数より「三々九の挟物」といわれています。

 的までの距離は通常20メートル。



三々九手挟式
前弓
(先に射る者)


三々九手挟式
後弓
(後に射る者)


三々九手挟式
大将


三々九手挟式

 的中した回数で勝負が決まります。

 大将の的中は2本と数えられます。


三々九手挟式

 結果が発表され儀式は終わります。









(参考)

流鏑馬騎射
リンクボタン小笠原流流鏑馬

 弓馬術礼法小笠原流は、小笠原長清を祖とする小笠原家に伝えられた武家礼法。

 小笠原流流鏑馬は、上賀茂神社下鴨神社の例大祭(葵祭)・日光東照宮の例大祭・富士山本宮浅間大社の流鏑馬祭・鶴岡八幡宮例大祭などで奉納されている。



鎌倉宮:草鹿
リンクボタン草鹿

 草鹿(くさじし)は、富士裾野の巻狩りで行われたのが起源。

 巻刈りで度々鹿を射損じる家人。

 そこで頼朝は、草を鹿の形に束ねさせ、それを射る稽古をさせたのだとか・・・。

 毎年5月5日に鎌倉宮で奉納されている。



鶴岡八幡宮・除魔神事
リンクボタン除魔神事

 鶴岡八幡宮除魔神事は、源頼朝が幕府において「御的始」・「御弓始」と称して行った武家の事始めが起源。

 毎年1月5日に行われている。









歴史めぐり源頼朝




伊豆山神社
伊豆山神社例大祭


伊豆山神社
リンクボタン伊豆山神社

 伊豆山神社は、古くは走湯大権現とも呼ばれ源頼朝北条政子が崇敬した神社。

 境内には、二人の腰掛け石が残されている。


静岡県熱海市伊豆山上野地708番地1

JR熱海駅からバスで7分


熱海と源頼朝の伝説



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