紫式部「光る君へ」


彼岸と源氏物語


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 平安時代は、彼岸の頃は良い時節と考えられていた。

 現在の彼岸は3月と9月だが、旧暦では2月と8月。





~春の彼岸~

 紫式部『源氏物語』~行幸の巻~には・・・

 「かくのたまふは、二月朔日ころなりけり。十六日、彼岸の初めにて、いと吉き日なりけり」

 と描かれている。

 この日、玉鬘の裳着の儀式が行われ、光源氏は玉鬘の実父である内大臣に腰結の役を頼み、親子の対面が果たされている。



大原野神社
リンクボタン大原野神社

 裳着の儀の前年の12月、冷泉帝大原野への行幸が行われている。

 光源氏から入内を勧められていた玉鬘は冷泉帝の美しさに目を奪われている。

 大原野神社は、春日大社を勧請して創建された社。

 藤原氏は女子が中宮や皇后になると行列を整えて参拝することを通例としていた。

 藤原道長の娘で一条天皇の中宮となった藤原彰子の行列は、目がくらむほどきらびやかで美しいものだったと伝えられている。





~秋の彼岸~

 『源氏物語』~少女の巻~には・・・

 「彼岸のころほひ渡りたまふ」

 と描かれている。

 光源氏は六条京極に建設した六条院に8月の彼岸の頃に引っ越している。



六条院
リンクボタン六条院
(源氏物語ミュージアム模型)

 六条院は、源融の河原院、摂関家の邸宅・東三条殿藤原道長の邸宅・土御門殿などがモデルと考えられている。

 『源氏物語』~初声の巻~によると・・・

 「春の御殿の庭は特別で、梅の香りが御簾の中の香の匂いと混じり合って、この世の極楽浄土(理想郷)」

 だったらしい。










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