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安国殿は、宗祖法然上人八百年御忌を迎えるにあたって、2010年(平成22年)に建立された。 本尊は、恵心僧都の作と伝えられる阿弥陀如来立像。 徳川家康が崇拝し、勝運・厄除けの仏として江戸時代から信仰をあつめてきた。 金色の像だったが、長年の香煙で黒ずんでしまったことから「黒本尊」(くろほんぞん)と呼ばれ、家康が名付けたのだという。 秘仏で、開帳されるのは正月・5月・9月の15日(正五九黒本尊祈願会)。 その他、前立の阿弥陀如来立像、徳川家康の肖像画、徳川家歴代並びに一門の位牌、皇女和宮の等身大像等を安置。 |
「黒本尊」(阿弥陀如来立像)は、清和源氏の守り本尊。 源義朝→平清盛→常盤御前→源義経と伝えられ、義経は奥州平泉に下る際に三河国岡崎の長者に預けた。 その後、岡崎の明眼寺の本尊となっていたが、徳川家康が三河一向一揆の際に明眼寺に身を寄せて難を逃れたことから、守り本尊として岡崎城へ移したのだという。 この時、明眼寺は「源」の一字を与えられ、妙源寺に改称したのだと伝えられている。 以来、家康は阿弥陀如来を奉持し、駿府城・江戸城へ移された後、増上寺に移されたらしい。 |
芝東照宮は、徳川家康像を祀るために増上寺内に創建されたのが始まりで、家康の法名「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」より「安国殿」と呼ばれていた。 |
宝台院は、徳川家康の側室西郷局の菩提寺であり、最後の将軍徳川慶喜の謹慎の地。 本尊は黒本尊とともに家康の守り本尊だった「白本尊」(しろほんぞん)。 岡崎の大樹寺から譲り受けたものなのだという。 |
東京都港区芝公園4−7−35 |
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