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鎌倉大仏は、鎌倉で唯一の国宝の仏像。 青銅製の阿弥陀如来。 鎌倉時代中期の鋳造されたこの仏像は、東大寺の大仏を手本としたと推測され、鎌倉時代初期の運慶様式を保ちつつ、宋の様式を取り入れた傑作といわれている。 |
運慶が原型を? |
天平時代に建立された最初の東大寺大仏は、1180年(治承4年)の平重衡の兵火で焼失してしまうが・・・ 1185年(文治元年)に再建された大仏の形式は、天平時代の大仏を受け継いだものだったと推測されている。 鋳造を任されたのは宋の工人陳和卿だが、原型を作製したのは・・・ 天平彫刻の写実的な表現力を取り入れて「鎌倉新様式」を築いた運慶だった可能性が・・・ その大仏も1567年(永禄10年)の松永久秀の兵火で焼失。 現在の大仏は、1692年(元禄5年)の再建。 |
鎌倉大仏の唇は特徴ある形。 この形は・・・・ |
運慶が一門を率いて造立した興福寺北円堂の弥勒如来像の唇と似ている。 伊豆の願成就院や横須賀の浄楽寺の阿弥陀如来も同じような形。 |
鎌倉大仏は、中国の宋朝様式の中にも日本風の意匠が認められる傑作。 昭和33年2月8日、国宝に指定されている。 |
鎌倉市長谷4−2−28 0467(22)0703 江ノ電「長谷駅」から徒歩10分 |
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