鎌倉手帳(寺社散策)

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七月七日は素麺の日
〜七夕に素麺を食べて無病息災〜

編集:yoritomo-japan.com








素麺


 平安時代に編纂された『延喜式』には、七夕に「索餅」(さくべい)が供えられたという記述があるそうです。

 索餅は中国の食べ物で、奈良時代に日本に伝えられたのだといいます。

 のちに、この索餅が変化を遂げ、「素麺」(そうめん)になったのだとか・・・

 文献で「素麺」が初めて確認されるのは、祗園社(八坂神社)の『祇園執行日記』(1343年(康永2年)7月7日条)のようです(いろんな説があるようです。)。


 中国の伝説によると・・・

 昔昔の7月7日、 ある子どもが亡くなります。

 そして、その子が霊鬼となって熱病を流行らせます。

 困った村人たちは、その子の好物だった索餅(さくべい)を供えることにしたそうです。

 すると熱病が収まったのだといいます。

 ということで・・・

 7月7日に索餅を食べると無病息災で暮らせるのだと伝えられてきたようです。


 素麺の原料は小麦。

 七夕に素麺を食べる理由の一つには、小麦が収穫できたことへの感謝の意味もあるのだといいます。


素麺の流れが天の川を連想させるから。

麺が織姫のつむぐ糸を連想させるから。


 などというものもあるようです。

 全国乾麺協同組合連合会では、7月7日を「そうめんの日」としています。





〜源頼朝も贈答品にした。〜

 参考までに、索餅は『吾妻鏡』にも登場します。

 1189年(文治5年)6月3日、天台座主全玄僧正(延暦寺の貫主)の代理として法橋観性が鎌倉に下ってきました。

 鶴岡八幡宮五重塔の供養の導師を勤めるためです。

 源頼朝は、佐々木高綱に命じて、前もって旅館と定めていた八田知家の屋敷に案内させます。

 そして、三浦義村を遣わして菓子と索餅を贈っています。





京都:八坂神社
リンクボタン八坂神社
(京都)

 八坂神社の7月は疫病退散を祈念する祇園祭

 七夕祭は8月7日に行われるそうです。


祗園祭
(7月1日〜31日)





今宮神社織姫社
リンクボタン織姫社
(京都:今宮神社)

 今宮神社織姫社は、七夕伝説の織姫に機織(はたおり)を教えた神を祀っている・・・





鶴岡八幡宮七夕祭
リンクボタン鶴岡八幡宮の七夕祭
(7月1日〜7日)









鶴岡八幡宮七夕祭
リンクボタン鶴岡八幡宮

鎌倉市雪ノ下2−1−31
0467(22)0315

鎌倉駅東口より徒歩10分



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