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今宮神社は、一条天皇の時代の994年(正暦5年)に都で疫病が流行った際に、疫神を奉じた二基の神輿を船岡山に安置して「紫野御霊会」 を営んだことに始まる。 1001年(長保3年)の疫病流行の際に、現在地に社殿が造営され、疫神を船岡山から遷して今宮社と名付けられた。 今宮とは新たな宮という意味。 江戸幕府五代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院が崇敬した神社として、良縁開運の御利益で人気を集め、「玉の輿神社」の名で親しまれている。 |
大己貴命 (おおなむちのみこと) 事代主命 (ことしろぬしのみこと) 奇稲田姫命 (くしなだひめのみこと) |
船岡山は、平安京の北方を守護する玄武の山。 |
藤原長能は貴族・歌人。 1001年((長保3年)、今宮社が建てられたとき、勅使となった長能は「今よりはあらぶる心ましますな花の都に社定めつ」と詠んだ。 (疫神さま、今からは乱暴な心をお持ちにならないでください。美しい花の都に社を建てましたのでその花のようにやさしくなってください。) |
紫式部は、疫病の流行を嘆く歌を詠んでいる。 「消えぬまの身をも知る知る朝顔の露とあらそふ世を嘆くかな」 |
紫式部の歌〜朝顔の歌:疫病が流行する世の中を嘆く歌〜 |
1224年(元仁元年)12月、関東諸国で疫病が流行。 三代執権・北条泰時は今宮社にならって四角四境祭を行っている。 |
北条泰時の鬼気の祭 (四角四境祭) |
楼門 |
舞殿 |
摂社疫社 |
織姫社 |
4月に行われる「やすらい祭」は紫野御霊会を起源とし、疫病の根源を疫社に封じ込める祭。 玄武神社・川上大神宮・上賀茂のやすらい祭とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている。 |
阿保賢さん |
八社 |
日吉社・大将軍社 |
稲荷社 織田稲荷社 |
若宮社 |
絵馬舎 |
地主稲荷社 |
月読社 |
桂昌院 |
本殿旧跡 |
お玉の井戸 |
宗像社 |
神橋 |
神馬舎 |
東門 |
あぶり餅屋 |
毎年4月第2土曜日に行われる「やすらい祭」は、疫病が流行した際に風流を凝らして詣で鎮静安寧を祈願したという祭で、紫野御霊会で行われたのを契機とし、国の無形民俗文化財に指定されている。 京都三大奇祭の一つ。 5月の今宮祭は、紫野御霊会を起源とする。 |
京都市北区紫野今宮町21 市バス「今宮神社前」下車すぐ 市バス「船岡山」下車徒歩7分 |
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