鎌倉手帳(寺社散策)

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智満寺の頼朝杉と
源頼朝像


編集:yoritomo-japan.com








源頼朝像
源頼朝像

 2022年11月23日、伊豆の国市の韮山文化センターで特別公開された源頼朝像。





〜頼朝の智満寺参籠と頼朝杉〜

 伝説によると・・・

 配流地の伊豆国で源氏再興を計画した源頼朝は、駿河国第一の伽藍を有し、千手観音の霊験あらたかな智満寺に参籠。

 伊豆国へ流される時に文覚に連れられて参籠したとも・・・

 いずれにしても、満願の日に杉の小枝を挿したのだといいます。

 その小枝が成長したとされるのが「頼朝杉」。



〜頼朝による智満寺本堂の再建〜

 1180年(治承4年)、伊豆国源氏再興の挙兵を果たした頼朝は、1185年(元暦2年)に壇ノ浦で平家を滅ぼし、1189年(文治5年)には奥州征伐を行い、奥州藤原氏を滅ぼして全国制覇を成し遂げます。

 その年、頼朝は千葉常胤に命じて智満寺の本堂を再建したのだと伝えられています。



智満寺頼朝杉



〜弥勒菩薩と源頼朝像〜

 残念ながら、頼朝お手植えの「頼朝杉」は、2012年(平成24年)に倒木してしまいましたが・・・

 大阪のジャパンフォーレスト株式会社(山本忍社長)の協力により、倒れた頼朝杉を搬出。

 ご住職の発願により仏像として残されることとに。

 2015年(平成27年)、「弥勒菩薩像」として蘇りました。

 彫ったのは京都の江里康慧仏師。

 杉材での仏像は珍しく、鞍馬寺の尊天(毘沙門天王・千手観世音菩薩・護法魔王尊)など数少ないそうです。

 そして、2022年(令和4年)1月、大阪の銘木総研株式会社(前井宏之社長)の事業として「源頼朝の尊像」の制作が開始されました。

 彫るのは弥勒菩薩像を制作した江里康慧仏師。

 2022年(令和4年)9月に完成。

 2023年(令和5年)春をめどに源氏ゆかりの鎌倉の鶴岡八幡宮に奉納される予定でしたが・・・

 安置場所の関係で見送りとなっています。





源頼朝公像公開
リンクボタン源頼朝像公開

 完成した源頼朝像が、2022年(令和4年)11月23日、流人時代を過ごした伊豆国(伊豆の国市)の韮山時代劇場で特別公開されました。



公開された頼朝像と厨子
源頼朝像と厨子
リンクボタン源頼朝像と厨子





 二胡奏者の里地帰(さとちき)さんの「源頼朝イメージソング」。

 頼朝杉で制作された二胡での演奏です。









歴史めぐり源頼朝





智満寺
リンクボタン智満寺

静岡県島田市千葉254



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