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智 満 寺
源頼朝が祈願した古刹

編集:yoritomo-japan.com








智満寺


 智満寺は、771年(宝亀2年)創建と伝えられる天台宗の古刹。

 開山は鑑真の法孫にあたる広智(こうち)。

 1159年(平治元年)の平治の乱に敗れ、伊豆国に流された源頼朝が参籠して源氏再興を祈願したと伝えられ、1189年(文治5年)には、頼朝の命により千葉常胤が本堂を再建したのだという。

 この再建を機に、宝亀山また広智山と呼ばれていた山号が千葉山に改められたのだとか。

 本尊の千手観音像(秘仏)も、この再建と関係があるものと考えられている。

 現在の本堂は、1589年(天正17年)に徳川家康の命により再建されたもの(国重文)。

 阿弥陀如来及諸尊像刻出龕(あみだにょらいおよびしょそんぞうこくしゅつがん 国重文)は、北条政子の念持仏と伝わる。


秘仏の千手観音像は、60年に一度の開帳(次回は2054年)。

開山の広智は、第三代天台座主(比叡山延暦寺の貫主)・円仁、第四代天台座主・安慧の師。



智満寺頼朝杉
頼朝杉

 智満寺には、十本杉と呼ばれる樹齢800年から1000年といわれる杉の巨木が残されている。

 そのうちの一つが頼朝杉。

 頼朝が智満寺で源氏再興を祈願した際のお手植えと伝えられてきた。

 残念ながら2012年(平成24年)に倒木してしまったが、頼朝杉の一部は2015年(平成27年)に「弥勒菩薩像」として蘇り、2022年(令和4年)には「源頼朝像」として蘇った。

 完成した源頼朝像は、頼朝が鎌倉の武家の都の中心に据えた鶴岡八幡宮に奉納される予定だったが、安置場所の関係から見送りとなっている。



智満寺歌碑

 「枯れぬ木はなお頼みあり一切衆生 枯るとも花は咲かせてやみん」

 頼朝が詠んだ歌なのだという。


智満寺



智満寺の頼朝杉と源頼朝像


源頼朝像公開


公開された頼朝像と厨子
源頼朝像と厨子
リンクボタン源頼朝像と厨子





智満寺仁王門


智満寺仁王像 智満寺仁王像


 仁王門・中門・薬師堂・薬師堂厨子・元三大師厨子は県指定文化財。

 仁王門の金剛力士像は市指定文化財。









歴史めぐり源頼朝





智満寺
智満寺

静岡県島田市千葉254



智満寺MAP
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