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| あひみむと 思ふ心は 松浦なる 鏡の神や 空に見るらむ |
| 「私が姉君に会いたいのは、鏡の神が見てくださっているでしょう」 この歌は、筑紫の肥前国にいる筑紫の君から越前国にいる紫式部に送られてきた手紙に対して詠んだもの。 |
| 行きめぐり あふを松浦の 鏡には 誰をかけつつ 祈るとかしる |
| 「鏡の神にあなたを思って祈っています」 筑紫の君からの返歌は翌年送られてきた。 鏡の神は、肥前国の鏡神社(佐賀県唐津市)。 |
| 姉を亡くした紫式部と妹を亡くした筑紫の君は、互いに亡くなった姉と妹のかわりになろうと誓い合い、遠く離れてしまっても手紙を絶やさないことを約束している。 |
| 996年(長徳2年)、紫式部は父の藤原為時に同行して越前国へ下向。 同じ頃、姉君と慕っていた筑紫の君も肥前国へ下向。 紫式部公園は、紫式部が越前国に下向したことを記念して整備された公園。 |
| 紫式部公園には、十二単衣をまとった金色の紫式部像が置かれ、周辺には紫式部歌碑が建てられている。 |


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