|
証菩提寺は、岡崎義実が、1189年(文治5年)、佐奈田(真田)与一義忠の菩提を弔うために建立した。 義忠は、石橋山の戦いで源頼朝に従い、25歳の最期を遂げた。 岡崎義実の嫡男で現平塚市真田を領し、現在でも「真田尊」として親しまれている。 岡崎義実は、三浦大介義明の弟。 証菩提寺のある地は、鎌倉時代には山ノ内に属し、幕府の護りの要であった。 1216年(建保4年)、源実朝が義忠の追善法要を営んでいる。 のちに3代執権北北条泰時の娘小菅ヶ谷殿が阿弥陀堂を建立し、北条政子の十三回忌の供養が行われたのだという。 この寺には、創建時に祀られた阿弥陀如来像と、小菅ヶ谷殿が阿弥陀堂を建立して祀った阿弥陀如来像の2躯が安置されている。 それぞれ、神奈川県の重要文化財、国の重要文化財に指定されている貴重な仏像。 |
先陣を切って討死した佐奈田与一義忠 石橋山の戦いと佐奈田与一義忠と文三 |
証菩提寺は、「無量寺」といわれていた時代があった。 義忠の父岡崎義実の死後、義実の法名「証菩提」を寺号とするようになったという。 |
証菩提寺の創建年といわれる1189年(文治5年)に岡崎義実が造立したという阿弥陀如来像。 脇侍二尊は、1197年(建久8年)に源頼朝が寺を整備したときに造立されたという説もある。 |
本堂背後にある大日堂は、岡崎義実が建てたといわれ、岡崎堂とも呼ばれていた。 |
無量寺 (伊勢原市) |
岡崎義実墓 (平塚市) |
天徳寺真田尊 (平塚市) |
佐奈田霊社 (小田原市) |
証菩提寺に伝えられる文覚上人荒行像。 鎌倉の成就院や補陀洛寺にも同じ木像が伝えられているが、どうも証菩提寺の像を模刻したものであるらしい。 |
横浜市栄区上郷町1864 「JR大船駅」より「金沢八景行き」バス 「稲荷森」下車徒歩5分 |
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。 |
|