鎌倉手帳(寺社散策)

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松下禅尼の教え「質素倹約」
〜北条時頼の伝説〜


編集:yoritomo-japan.com







 吉田兼好は五代執権北条時頼をその随筆『徒然草』で以下のように伝えています。



〜味噌を肴に酒〜

北条時頼


 ある宵、大仏宣時のもとに北条時頼からの使者が来て、「すぐ来るように」 とのことでした。

 (※大仏宣時は北条一門で、後の北条貞時の時代に連署を勤めた人物です。)

 宣時は、直垂の準備がなく、ぐずぐずしていると再び使者が来て・・・

 「夜なのだからどんな服装でもよいから早く来い」とのこと。

 宣時がかけつけると、時頼は銚子と土器を持って出てきました。

 そして、「ひとりで酒を飲むのがさびしいので来てもらったが、これといった肴もない。何か台所から探してきてくれないか」 と頼まれました。

 宣時が土器の中に味噌が残っているのを見つけると、時頼は「これでいい」といって二人で酒を飲んだのだといいます。

 画像は『前賢故実』より
(国会図書館デジタルコレクション)



〜母松下禅尼の教え〜

松下禅尼


 ある日、時頼の母松下禅尼は、時頼を自邸に招きます。

 そして、障子の切り張りを始めます。

 松下禅尼の兄安達義景が「そのようなことは誰かにやらせます」 というと・・・

 「私より上手に貼れる者はいないでしょう」 といって、障子の破れたところのみを丁寧に張っていたそうです。

 それを見た義景は、「全部張り替えた方が簡単ですし、見栄えも良いでしょう」 というと・・・

 「今日はわざとこうしておくのです。物は修理して使うものだということを時頼に教えるためです」 と答えたとのだといいます。

 画像は『前賢故実』より
(国会図書館デジタルコレクション)



北条時頼坐像
リンクボタン木造北条時頼坐像
(国重文)


五代執権北条時頼







建長寺
リンクボタン建長寺

 北条時頼は、1253年(建長5年)、日本初の禅専門道場建長寺」を創建した。


北条時頼墓
リンクボタン北条時頼墓

 北条時頼の墓は、「アジサイ」で知られる明月院にある。
 時頼は、1263年(弘長3年)11月22日、最明寺で亡くなった。



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