紫式部「光る君へ」


紫式部の歌
~先輩女房から陰口を言われて詠んだ歌~


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 わりなしや
 人こそ人と
 いはざらめ
 みづから身をや
 思ひ捨つべき


 「しかたない。人は私を人並みとは言わないだろうが、自ら自分を捨てることなどできるのだろうか」

 紫式部が思い悩んでいるときに、人が「ずいぶんと高貴な人ぶってる」と言っているのを聞いて詠んだ歌。

 藤原道長の推薦で中宮・藤原彰子のもとに出仕することとなった紫式部だったが・・・。

 すでに宮中で評判となっていた『源氏物語』のおかげで、先輩女房からは

 「教養をひけらかす女」

 と誤解されてしまったらしい。

 出仕後、ほどなくして自宅に引き篭もってしまうが、再び出仕すると、教養のない女を演じ始めたのだとか。





京都:蘆山寺
リンクボタン廬山寺

 廬山寺は、紫式部の邸跡に建てられている寺。

 彰子のもとに出仕後、ほどなくして自宅に帰ってしまった紫式部は、5か月も引き篭もっていたのだという。



リンクボタン紫式部の歌~出仕後すぐに里下がりした時の歌~

リンクボタン紫式部の歌~春の歌を献上するよう命じられて~

リンクボタン紫式部の歌~出仕を促す宮の弁のおもととの贈答歌~

リンクボタン紫式部の歌~端午の節句に薬玉を贈ってくれた人との贈答歌~





~無学を装うとした紫式部~

 紫式部は、内裏の女房・橘隆子(左衛門の内侍)に「学識を鼻にかけている」と陰口を叩かれていたらしい。

 そのため無学を装い、清少納言のように自己の才能を人前で発揮するようなことはしないと決めたのだとか。





紫式部の歌










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