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夕顔は、紫式部の『源氏物語』の登場人物。 主人公・光源氏の愛人。 三位中将の娘で、頭中将の側室だったが、五条あたりの白い夕顔の咲く家に住んでいた。 頭中将は光源氏の友人で、帚木の巻では、夕顔が正妻の嫌がらせで行方不明になっていることを語っている。 あるとき、夕顔は光源氏に寂れた某院に連れ出されるのだが、物の怪が現れて命を落としてしまう。 夕顔之墳の石碑は、夕顔の墓の場所を示すもので、石碑が建てられている屋敷には夕顔の墓があるのだという。 光源氏と夕顔は、お互いに素性を隠していたため、光源氏は夕顔が友人の頭中将の側室だったことを知ったのは、夕顔の死後のことだった・・・ |
光源氏が夕顔を連れ出した某院は河原院がモデルといわれる。 |
渉成園は、東本願寺の飛地境内地。 光源氏のモデルの一人とされる源融の邸宅・河原院の一部に造営された庭園。 |
遍照寺は、村上天皇の第七皇子・具平親王の妾妻・大顔の急死の伝説が残された寺。 夕顔は大顔がモデルといわれる。 |
夕顔には頭中将との間に生まれた瑠璃君という娘がいた(のちの玉鬘)。 娘は夕顔の死を知らされぬまま筑紫へ下って美しく成長し、やがて上京。 大和国の長谷寺を参詣した際に、偶然にも夕顔の侍女だった右近に再会し、光源氏の六条院に引き取られる事となる。 |
玉鬘神社は、大和国長谷寺の地に2018年(平成30年)に創祀された神社で、玉鬘とともに夕顔と右近が祀られている。 |
西国観音三十三所巡礼の根本道場の長谷寺には、紫式部・清少納言・赤染衛門・藤原道綱の母・菅原孝標の娘などが参詣している。 |
京都市下京区堺町通松原上る西側 |
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