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第六天社
=建長寺の鎮守神=

編集:yoritomo-japan.com








第六天社


 第六天社は、山ノ内上町の氏神社。建長寺の鎮守神とされる。

 『鎌倉日記』には、「円覚寺を出て南行して、第六天の森を見る」と記されている。
 徳川光圀寄進と伝えられる建長寺境内図にも描かれている。

 現在の社殿は、1831年(天保2年)に再建されたもので一間社流造(いっけんやしろながれづくり)。
 社殿内には、江戸時代の第六天と四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)が祀られている。

 鳥居左後方には平安時代の陰陽師安倍晴明の石碑が建てられている。



祭神

天神七代の第六天神



 建長寺の四方鎮守には、中央五大尊、東に八幡、北に熊野、西に子神、南に第六天が鎮座していた。
 現在その位置と沿革がはっきりとしているのは第六天社のみ。

 第六天像と四天王像の五体は、盗難に遭って今は置かれていない。



陰陽師安倍晴明の伝説(okadoのブログ)

山ノ内道の散策(okadoのブログ)









安倍晴明碑
安倍晴明の碑


第六天社庚申塔
庚申塔


第六天社
社殿

 例祭は、7月15日から22日。

 普段は鳥居から先の石段を上がることはできないが、例祭期間中は一般公開される。


第六天社 第六天社





〜安倍晴明〜

 山ノ内には、安倍晴明に関する伝説が残る場所が数か所存在する。

 八雲神社には「びっこ石」が、JR横須賀線の踏切近くにも安倍晴明に関係する石が祀られている。

 源頼朝が鎌倉入りした際の居所は、山ノ内にあった首藤兼道邸が移築された。この家は、安倍晴明の護符によって建ててから200年もの間、1度も火事に遭わなかったという。


安倍晴明の碑
リンクボタン晴明の碑
(JR横須賀線の踏切付近)


 安倍晴明は平安時代の陰陽師。

 平安以降、鎌倉時代から明治に至るまで陰陽寮を統括した安倍氏(土御門家)の祖。

 陰陽師は、星の動きで吉凶を予測し、呪術をつかっての厄除けや怨霊を鎮める役職にあった。



京都:晴明神社
リンクボタン晴明神社
(京都)

 晴明神社は、一条天皇が晴明の偉業を讃え、晴明の屋敷跡に建立した社。










第六天社
第六天社

鎌倉市山ノ内

JR北鎌倉駅より徒歩13分



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