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祇園祭のちまき
〜牛頭天王と蘇民将来〜

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祇園祭の粽(ちまき)


 むかしむかしの話。

 嫁探しの旅に出た牛頭天王(須佐之男命)。

 一夜の宿を求めていると立派な屋敷がありました。

 大金持ちの蘇民巨旦(そみんごたん)の家です。

  しかし、「貧乏人は泊められない」といって断られてしまいます。

 困った牛頭天王。

 すると、蘇民将来(そみんしょうらい)という男が話しかけてきました。

 「私の家にお泊り下さい」

 将来は巨旦の兄でしたが貧乏な暮らしをしていたそうです。

 それでも将来は粟飯を炊いて牛頭天王をもてなしました。

 喜んだ牛頭天王は、

  「あなたの子孫は末代まで私が護ってあげよう」

 と言って茅の輪を渡します。

  その後、疫病が流行った時・・・

  蘇民将来は牛頭天王の茅の輪を腰に巻いていたことで助かり、弟の蘇民巨旦は一家全員死んでしまったそうです。


 祇園祭で授与される「ちまき」には、「蘇民将来子孫也」という護符が貼られています。

 「私は蘇民将来の子孫です。病気や災いから護って下さい」という意味があるのだとか・・・。


八坂神社・疫神社
リンクボタン疫神社

 蘇民将来を祀る八坂神社の摂社。

 祇園祭の最後の神事が行われる社。









〜茅の輪くぐり〜

茅の輪
リンクボタン鶴岡八幡宮の茅の輪

 全国の多くの神社で行われる夏越の祓では、茅の輪をくぐって無病息災を祈ります。

 これは、蘇民将来の伝説を起源とする神事なのだといいます。





〜鎌倉の北条氏邸の呪符〜

蘇民将来子孫家也急々如律令
リンクボタン蘇民将来子孫家也急々如律令

 鎌倉の北条泰時北条時頼の邸跡から出土した木札(呪符)。

 北条氏も屋敷の入り口に魔除けの札を打ち付けていたようです。





山鉾巡行
リンクボタン祇園祭

 祇園祭は、869年(貞観11年)から続く八坂神社の祭礼。


八坂神社神輿
リンクボタン御旅所

 7月17日の神幸祭から7月24日の還幸祭まで神輿が奉安される場所。









八坂神社
リンクボタン八坂神社

京都市東山区祇園町北側625

JR京都駅から市内循環バス
「祇園」下車すぐ。



八坂神社・御手洗井・御旅所
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。





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