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鎌倉:英勝寺の山門

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英勝寺山門


 英勝寺の山門は、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊し、山王ヶ谷の資産家に買い取られ、長年、山王ヶ谷にあったが、2001年(平成13年)、英勝寺に買い戻された後、復興工事が行われ、2011年(平成23年)5月16日に落慶供養が行われた。

 山門の部材からは、後水尾上皇宸筆の扁額が発見されている。

 讃岐高松藩主松平頼重(徳川光圀の兄)によって建立されたもので、2013年(平成25年)、仏殿鐘楼祠堂唐門(祠堂門)とともに国の重要文化財に指定されている。


英勝寺山門扁額



 松平頼重は、水戸藩初代藩主・徳川頼房の長子。

 母は久昌院。

 久昌院が懐妊すると、頼房は尾張徳川家・紀州徳川家に男子がいなかったのに遠慮して堕胎を命じたのだという。

 誕生できたのは、英勝寺を建立した英勝院の助けがあったからと伝えられている。





英勝寺山門
上層の釈迦三尊と十六羅漢

 山門上層には、阿弥陀如来、脇侍の観音菩薩と勢至菩薩、その周りに十六羅漢が安置されている。


 安置されている十六羅漢像は11体。
 1体は失われ、4体は鎌倉国宝館に寄託されている。



英勝寺山門


英勝寺山門


復興された英勝寺山門(okadoのブログ)

2013鎌倉:英勝寺の堂宇群が国重文に(okadoのブログ)









英勝寺
リンクボタン英勝寺

 英勝寺は、戦国武将太田道灌の旧跡に、子孫の英勝院が建てた鎌倉で唯一の尼寺。
 水戸徳川家の姫君が代々住持し、「水戸御殿」と呼ばれた。


鎌倉市扇ガ谷1−16−3
0467(22)3534

鎌倉駅西口より徒歩15分



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