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雲間なく ながむる空も かきくらし いかにしのぶる 時雨なるらむ |
「雲の切れ目もないように空の状態も気分が落ち着かない様子、どれほど降るのを堪えていたのでしょう」 この歌は、里下りをしていた小少将の君が紫式部に送った手紙に書き添えたもの。 「時雨は何を恋い忍んで降っているのだろうか・・・実はあなたを思って降っている」 |
ことわりの 時雨の空は 雲間あれど ながむる袖ぞ かわくよもなき |
「季節どおりに降る時雨の空には雲間もあるが、物思いに耽っているわたしの袖は乾く間もない」 小少将の君の歌に対する紫式部の返歌。 |
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