中世歴史めぐり



馬頭観音


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馬頭観音


 馬頭観音は、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)のそれぞれの衆生を救うとされる六観音の一つ。

 六観音の中で唯一忿怒相をとり、頭上に馬の頭をいただき、第三の目、三つの顔、複数の腕を持っています。

 畜生道の衆生を救うとされる観音菩薩。




馬頭観音
馬頭観音
(京都 千本釈迦堂)

 馬頭観音の忿怒の表情は、怒りそのものを表すものではなく、煩悩や邪悪を打ち砕き、人々を正しい道へと導くための相。



馬頭観音
六観音
(京都 千本釈迦堂)

 千本釈迦堂の六観音は、鎌倉時代に慶派仏師・肥後定慶の主導で造立されたもの。

 肥後定慶は、運慶の子康運のこととする説が有力。





馬の守護神

 今日では、無病息災・動物救済・厄除け・旅行安全のご利益があるという馬頭観音ですが、馬の守護神としても信仰されてきました。

 日本の各地には馬頭観音の石仏が多く置かれていますが、馬とともに生活していた人々が馬の無病息災や冥福を祈ったものといわれています。



馬頭観音堂
リンクボタン馬頭観音堂
(横浜市港北区鳥山)

 横浜市港北区鳥山は、源頼朝から名馬池月(生食)を賜った佐々木高綱の所領でした。

 高綱は池月の霊を慰めるため駒形明神として祀ったのだと伝えられています。

 現在は馬頭観音堂が残されています。



曲金の馬頭観音
リンクボタン曲金観音堂
(静岡市駿河区曲金)

 静岡市は、梶原景時終焉の地。

 狐ヶ崎古戦場の曲金観音堂は、合戦で斃れた景時の愛馬・磨墨と郎党の愛馬の供養のために建てられたのだといいます。





源頼朝の名馬

名馬 池月

名馬 磨墨


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