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京都:矢取地蔵寺
〜空海の身代わり地蔵尊〜


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矢取地蔵


 東寺から九条通を西へ進むと、かつて朱雀大路の南端にあったという羅城門の跡。

 そこには、地蔵堂があって「矢取地蔵」と呼ばれる石像が置かれている。

 伝説によると、東寺弘法大師(空海)と西寺の守敏僧都(しゅびんそうず)は、いろいろな術比べをして対立していた。

 守敏僧都は、参内すると凍った水を湯のような水にしてみたり、火鉢の火を消してみせたりと、帝にさまざまな加持(術)を行ってみせたという。

 帝はそのことを空海に伝え守敏僧都をほめると、仏法を手品のように扱うことを嫌った空海はこう申し上げた・・・「私がいるところではできないでしょう」と。

 そこで帝は、空海を物陰に隠し守敏僧都を呼び出して同じ術を見せてもらうことにしたが・・・

 陰で空海が逆の術をかけていたことから、守敏僧都の術はうまくいかなかったという。

 地蔵堂の「矢取地蔵」は、高さ1.5メートルで、右手に錫杖、左手に矢羽根のはげた矢を2本握っている。

 空海に恥をかかされた守敏僧都は、羅城門空海を待ち伏せし、背後から矢を射かけた。

 するとそこに黒衣の僧が現れ、矢はその僧の肩口を貫いた。

 空海の身代わりとなった黒衣の僧は地蔵菩薩で、地蔵堂の「矢取地蔵」の右肩には矢傷のあとが残っているという。

 東寺弘法大師(空海)と西寺の守敏僧都(しゅびんそうず)には、神泉苑の雨乞いの伝説も残されている。



東寺
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西寺
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羅城門址
リンクボタン羅城門跡碑

京都市南区唐橋羅城門町

JR京都駅八条口から徒歩20分
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