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かつて、祇園祭の神輿渡御(神幸祭)は武者行列が先導していました。 古来より武者行列を構成していたのは「犬神人」(いぬがみじん)。 犬神人は、祇園社(八坂神社)境内の清掃や祇園会の神輿警護などの「清目」(きよめ)に従事したに下級神官。 江戸時代になると犬神人は、清水坂の弓矢町に住み、弓弦の製造を生業とし、「弦召」(つるめそ)と呼ばれるようになります。 享保年間の祇園会では総勢90人近くの武者行列が供奉していたのだといいますが・・・ 江戸後期になると弦召が少なくなり、規模が縮小され、明治になると弦召がいなくなってしまい、神輿行列の供奉も取り止められてしまいます。 その後、弓矢町の人たちによって再興されますが、甲冑の修繕や人足の手配などで費用が重なり、1974年(昭和49年)を最後に途絶えてしまいました。 |
2025年(令和7年)、その武者行列が復活します。 今年は裃姿ですが、乗馬した大将と4人の武者が都大路を練り歩きます。 来年以降、武者姿の行列が整えられていくそうです。 行列は、7月17日16:00、弓箭閣を出発して八坂神社へ。 神幸祭と合流して、18:00八坂神社を出発し、四条御旅所へ向かう予定です。 |
「祇園祭」は、7月1日から1ヵ月にわたって行われる八坂神社の祭礼。 7月1日の「吉符入」からはじまり、31日の八坂神社境内摂社・疫神社の「夏越祭」で幕を閉じます。 上賀茂神社と下鴨神社の葵祭 ・ 平安神宮の時代祭とともに京都三大祭の一つ。 |
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