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甲斐善光寺の金堂

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甲斐善光寺金堂


 1565年(永禄8年)、武田信玄によって建立された甲斐善光寺の伽藍は、1754年(宝暦4年)の失火により焼失。

 現在の山門・金堂は、1796年(寛政8年)に再建されたもので、いずれも重要文化財。


甲斐善光寺金堂


 総高27メートル、総奥行49メートル。

 善光寺建築に特有の撞木造(しゅもくづくり)。

 当初の建物より規模は縮小されているが、日本でも有数の木造建築物。

 本尊は善光寺如来像(銅造阿弥陀三尊像)。

 信濃善光寺の前立仏として鋳造され、甲斐善光寺でも前立仏として置かれていたが、1598年(慶長3年)に本尊が信濃善光寺に戻された後、甲斐善光寺の新しい本尊とされたと伝えられている。

 銅造阿弥陀三尊像は7年に一度の開帳。

 中陣天井に描かれている二匹の龍は、下で手をたたくと共鳴現象が起こす日本一の規模の「鳴き龍」。

 金堂下の「心」の字をかたどる「お戒壇廻り」は、真っ暗な通路を手探りで進み、錠前に触れるこで御本尊と縁が結ばれ極楽浄土に行けるというもの。


甲斐善光寺金堂





〜善光寺如来像〜

 甲斐善光寺の本尊・銅造阿弥陀三尊像は、1195年(建久6年)に尾張の僧定尊が、信濃善光寺の前立仏として造立したもの。

 信濃善光寺の本尊は絶対秘仏で拝むことができないことから、鋳造されたものと考えられている(重要文化財)。

 信濃善光寺は、1179年(治承3年)に焼失した後、源頼朝によって復興され、1197年(建久8年)には頼朝自身も参詣しているという。


甲斐善光寺阿弥陀三尊像



7年に一度の御開帳
2022年(令和4年)

 信濃善光寺の御開帳に合わせて行われる7年に一度の儀式。

 開帳されるのは、本尊の銅造阿弥陀三尊像(一光三尊阿弥陀如来像)。

 コロナ禍の影響で2021年(令和3年)開催予定が1年延期されての御開帳。

 2022年(令和4年)4月3日(日)〜6月29日(水)の88日間。

 長野県の元善光寺・愛知県の祖父江善光寺東海別院・岐阜県の関善光寺・同じく岐阜善光寺でも同時に開催される。





信濃善光寺
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善光寺前立本尊御開帳
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善光寺と鶴岡八幡宮

歴史めぐり源頼朝




甲斐善光寺
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 甲斐善光寺は、武田信玄信濃善光寺をを山梨郡板垣郷に移したことに始まる。

 甲斐善光寺に伝わる源頼朝像は日本最古の彫像といわれる。


山梨県甲府市善光寺3−36−1

JR中央線・酒折駅より徒歩15分
JR身延線・善光寺より徒歩7分



武田信玄をめぐる甲府
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