中世歴史めぐり

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石 雲 寺
〜伊勢原市日向〜

編集:yoritomo-japan.com








石雲寺


 石雲寺は、718年(養老2年)の開創という古刹。

 672年(天武天皇元年)の壬申の乱に敗れた大友皇子の冥福を祈って、諸国行脚の旅の途中の華厳妙瑞法師(けごんみょうずい)が開いたと伝えられている。

 山号は大山寺と同じ雨降山。

 室町時代中期の長禄年間、天渓宗恩(てんけいしゅうおん)が曹洞宗の寺として中興。

 本尊は釈迦如来。

 境内の石造りの五層塔は、大友皇子の墓と伝えられている(石塔そのものは鎌倉時代末から南北朝期のもの)。 





 大友皇子は、天智天皇の第一皇子。

 671年(天智天皇10年)、天智天皇が崩御すると、大海人皇子(天智天皇の弟)と皇位継承問題で対立。

 翌年の壬申の乱に敗れて自害したのだという。

 ただ、日向の伝承によると、壬申の乱後、大友皇子は日向の山中に隠れ住んでいたのだとか。

 大友皇子の石塔は、石雲寺から400mほど下った所にあったが、2017年(平成29年)に境内に移設され、2020年(令和2年)に開眼供養が行われている。



(参考)
園城寺
リンクボタン園城寺
(大津市)

 天台寺門宗の総本山園城寺は、大友皇子の子与多王が父の菩提を弔うために創建したと伝えられている。





石雲寺

神奈川県伊勢原市日向1767

小田急線「伊勢原駅」より『バス』
日向薬師行き終点下車 徒歩25分


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