鎌倉手帳(寺社散策)

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王子稲荷神社
〜東国三十三国稲荷総司〜

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王子稲荷神社


 王子稲荷神社の創建年は不明だが、康平年間(1058−1065年)、源頼義が奥州征伐の折「関東稲荷総司」の称号を与えたという伝承のある社。

 1180年(治承4年)には、源頼朝源義家の腹巻(鎧)・薙刀等を奉納したとも伝えられている。

 江戸時代には徳川将軍家祈願所の一つに定められた。

 現在の社殿は、徳川第十一代将軍家斉の寄進。



祭神
宇迦之御魂神
(うかのみたまのかみ)
宇気母智之神
(うけもちのかみ)
和久産巣日神
(わくむすびのかみ)





〜額面著色鬼女図〜

 「額面著色鬼女図」は、1840年(天保11年)に、江戸の住吉明徳講(東京砂糖元売商組合の祖)が柴田是真に委嘱して、業界の守護神と崇拝するこの王子稲荷に奉納した絵馬。

 国認定重要美術品で、正月三が日と初午の日に公開されている。


額面著色鬼女図


 京都の一条戻橋で源氏重代の「髭切の太刀」で鬼の腕を斬り落とした渡辺綱。

 鬼は、綱の養母に化けて館を訪れ、切られた腕を持って逃げる・・・


 リンクボタン鬼女と渡辺綱の伝説





〜大晦日の狐火〜

 平安時代から関東惣社と呼ばれた王子稲荷。

 大晦日の夜、関八州の狐たちは、榎の下に集まり、王子稲荷へ参殿したのだという。

 農民は狐火の数を数えて豊凶を占ったのだとか。





〜乃木神社境内に勧請〜

赤坂王子稲荷神社
リンクボタン赤坂王子稲荷神社
(乃木神社境内社)


 乃木神社は、日露戦争の英雄乃木希典とその夫人を祀る社。

 乃木夫妻が王子稲荷神社を信仰していたことから、1962年(昭和37年)、乃木神社の境内に勧請された。





〜周辺で源頼朝をめぐる〜

金剛寺
リンクボタン金剛寺

 滝野川の金剛寺は、源頼朝の布陣伝承地とされている。









2021年の大河ドラマ
渋沢栄一
〜王子はゆかりの地〜


旧渋沢家飛鳥山邸・庭園
リンクボタン旧飛鳥山邸庭園
(飛鳥山公園)

 飛鳥山邸は、渋沢栄一が亡くなるまで過ごした本邸。


歴史めぐり源頼朝





王子稲荷神社

東京都北区岸町1−12−26

JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」から徒歩10分
都電荒川線「王子駅前停留場」から徒歩18分



豊島氏と源頼朝
大きい地図を見るには・・・右上のフルスクリーンをクリック。








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