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「六道まいり」は、盂蘭盆に冥界から戻ってくる先祖の霊が「六道」に迷うことなく帰ってこれるように祈るための行事。 京都のお盆は、精霊を迎えるための「迎え鐘」に始まります。 六道珍皇寺の鐘の音は十万億土に響き渡り、その音をたよりに精霊がこの世へ蘇ってくるのだといいます。 六道珍皇寺の門前は、昔から「六道の辻」と呼ばれ、あの世への入口とされてきました。 盂蘭盆に冥界から帰る精霊もここを通るとされてきたため、六道珍皇寺にお詣りする風習ができたのだといいます。 |
六道まいり (精霊迎え) |
京都では、お盆にお迎えする先祖の御魂を「お精霊さん」(おしょうらいさん)と呼びます。 六道珍皇寺の入口では高野槇が売られていますが、お精霊さんは高野槇に宿って自宅に帰るのだとか。 六道まいりの期間中は、本尊の薬師如来が開帳され、六道珍皇寺の井戸からあの世を行き来したという小野篁の像や篁が彫ったという閻魔大王像も公開されます。 |
六道の辻は、平安京の葬送地として制定された鳥辺野へ至る道筋。 西福寺は、空海が鳥辺野の入口にあたる地に地蔵堂を建てたことに始まる寺。 六道まいりの期間中は「六道絵」が公開されています。 |
六道の辻で売られている幽霊子育飴には、若い女が死んだあとに墓の中で出産し、生まれた子を育てるために夜な夜な飴を買いに来たという伝説が残されています。 |
六波羅蜜寺は、六道の辻に捨てられた死体を供養するために建てられた西光寺を前身とする寺。 8月8日から10日まで、先祖の精霊を迎えるための萬灯会が修されます。 |
京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595 京阪電車「東山五条」下車 徒歩20分 京都市バス「清水道バス停」下車 徒歩5分 |
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