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檀林寺(だんりんじ)は、815年(弘仁6年)、嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子が創建した尼寺。 開山は唐の禅僧・義空。 「日本の禅林の最初」といわれる。 往時は塔頭十二坊を数えた大寺院だったが、一条天皇の頃には廃絶。 のちに復興され、室町時代には京都尼寺五山の一とされたが、再び廃絶。 跡地には天龍寺が建てられた。 現在の檀林寺は、1964年(昭和39年)に再興された真言宗系単立寺院。 霊宝館には、皇后ゆかりの品が納められている。 本尊は准胝仏母(准胝観音)。 |
一条天皇の中宮・藤原彰子に仕えた女流歌人・赤染衛門は、檀林寺の鐘の音が地面の下から聞こえてくるという話を聞いて、 「ありしにも あらずなりゆく 鐘の音 つき果てむこそ 哀なるべき」 と詠んでいる。 |
天龍寺を開いた夢窓疎石は、かつて日本の禅林の最初といわれた檀林寺があった地を建立地に選んだのだとか。 |
京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町2−10 嵐電「嵐山駅」下車徒歩約20分 |
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