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日向薬師の大太鼓は、源頼朝が娘大姫の病気治癒祈願のため参詣したときに奉納されたものと伝えられている。 ただ、大太鼓は皮が張られていないもの。 それには次のような伝説が残されている。 |
むかーし、せんば峠の麓のせんば村に大きな楠があった。 村人の自慢の楠だったが、あまりに大きいので村中が陰になってしまい農作物が少ししか収穫できなかった。 そこで村人は、楠を伐って太鼓をつくり、残った木で橋をつくることに。 やがて太鼓が完成。 楠の橋を渡って日向薬師に納められた。 時は流れ・・・ 源頼朝が日向薬師を参詣したときのこと。 大きな太鼓が頼朝の目にとまり、富士の巻狩りで使用することに。 凄まじい太鼓の響きで獣たちが飛び出し、巻狩りは大成功だったのだとか。 その後、日向薬師に戻った太鼓は、長い間お堂の中に置かれていたが、時を告げるために鳴らすことに。 しかし・・・ その響きは山を越えて海まで轟き、漁師たちが魚が獲れなくなって困ってしまう。 音の原因が太鼓とつきとめた漁師たちは、太鼓の皮を破ってしまったのだという。 以来、日向薬師の大太鼓は、鳴らない破れ太鼓音となってしまったのだとか。 |
源頼朝の日向参詣〜大姫の病気治癒祈願〜 |
日向薬師は、716年(霊亀2年)に行基によって開かれた霊山寺をはじまりとする。 鎌倉時代には源頼朝も参詣した。 |
伊勢原市日向1644 0463−95−1416 小田急線「伊勢原駅」より『バス』日向薬師行き終点下車すぐに参道あり |
源頼朝ゆかりの大山寺・日向薬師・飯山観音を巡る |
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