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かつて妙本寺には、評論家の小林秀雄が「中原中也の思ひ出」に描いたカイドウがありました。 小林秀雄と詩人の中原中也は同じ女性をめぐって喧嘩をしますが、のちに、妙本寺の祖止堂前のカイドウの下で語り合ったと小林秀雄は書いています。 その後、鶴岡八幡宮の茶店でビールを飲んだのだとか。 当時のカイドウは枯死してしまっていますが、祖止堂前の左右には現在もカイドウが植えられています。 祖師堂に向かって右側のカイドウは、「中原中也の思ひ出」に描かれたカイドウから数えて三代目となるようです(参考:鎌倉三大カイドウ)。 |
枯死してしまったカイドウの切り株があった所に植えられています。 |
花びらは死んだ様な空気の中を、まっ直ぐに間断なく、落ちていた。 樹陰の地面は薄桃色にべっとりと染まっていた。 あれは散るのじゃない、散らしているのだ、一とひら一とひらと散らすのに、きっと順序も速度も決めているに違いない、何という注意と努力、私はそんな事を何故だかしきりに考えていた。 |
カイドウは、ソメイヨシノが散り始める頃に見頃を迎えます。 カイドウが見頃になると本堂前の枝垂れ桜も見頃を迎えます。 |
鎌倉市大町1−15−1 鎌倉駅東口から徒歩8分 |
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