鎌倉手帳(寺社散策)

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信濃善光寺の山門

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善光寺三門


 善光寺の山門(三門)は、二層入母屋造りの建物で、1750(寛延3年)の建立(国重文)。
 
 平成の大修理により、それまで檜皮葺きだった屋根を建立当時と同じサワラの板を用いた栩葺き(とちぶき)に復原されている。

 楼上には、木造文殊菩薩坐像、四天王、四国八十八ヶ所の札所本尊を模した百体仏が安置され、「知恵の門」とも呼ばれる。





善光寺三門:鳩字の額


 掲げられている「善光寺」の額は輪王寺宮の筆によるもので、「鳩字の額」と呼ばれ、文字の中に鳩が5羽隠されている。

 また、「善」の字が牛の顔に見えるいわれ、「牛に引かれて善光寺参り」の信仰を物語っている。


善光寺三門









〜牛に引かれて善光寺参り〜

 昔、信濃国の小諸に強欲で信心のない婆さんが住んでいた。

 ある時、婆さんが川で白い布をされしていると、いつのまにか大きな黒い牛がやってきて、さらしてあった白い布を角にひっかけて走り出して行ってしまった。

 婆さんは布を取り戻そうと牛を追いかけて何里も走った。

 やがて牛は善光寺に辿り着き、如来堂の中へ入っていった。

 婆さんも如来堂の中に入っていくが牛の姿はなかった。

 一日中牛を追ってきた婆さんは仕方なく如来堂に泊まることとしたが、夢の中に黒い牛が現れた。

 婆さんが目を覚ますと白い布が観音様の首にかけられていた。

 驚いた婆さんは生まれて初めて仏様に手を合わせて祈ったのだという。

 それ以来婆さんは、善光寺を厚く信仰したのだという。


 7年に一度の前立本尊御開帳の際に奉納される回向柱は、牛に引かれて善光寺まで運ばれる。



善光寺門前の景色
楼上からの景色





善光寺前立本尊御開帳

 「善光寺前立本尊御開帳」は、数え年で七年に一度、秘仏本尊の身代わり 「前立本尊」(鎌倉時代・重要文化財)を本堂に迎え、約2ヵ月にわたって行なわれる儀式。

 次回の「善光寺前立本尊御開帳」は、2021年(令和3年)の予定だったが、新型コロナウイルス感染が終息しない状況にあるため1年延期。


令和4年善光寺前立本尊御開帳

 「善光寺前立本尊御開帳」は、2022年(令和4年)4月3日(日)から6月29日(水)。

 密を避けるため期間が1ヶ月長く設定されている。



善光寺前立本尊御開帳
リンクボタン善光寺御開帳








善光寺と鶴岡八幡宮

歴史めぐり源頼朝




信濃善光寺
リンクボタン信濃善光寺

 信濃善光寺の本尊「一光三尊阿弥陀如来像」は、三国渡来の絶対秘仏で、日本最古の仏像。
 鎌倉時代には源頼朝も参詣したと伝えられている。


長野県長野市元善町491

JR長野駅からバス「善光寺大門」下車。
善光寺大門から本堂まで徒歩15分。





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