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古代日本では、桜の散る頃に、疫病の流行を鎮めるための鎮花祭(はなしずめまつり)が行われていました。 神話によると・・・ 崇神天皇の時代、疫病が大流行しました。 それを鎮めたのが大物主大神(おおくにぬしのかみ)。 「令義解」(りょうのぎげ・養老令の注釈書)では、 「疫病は春の花が飛散するときに分散することから、疫病を広める疫神を鎮遏(ちんあつ)するため、必ず鎮花祭を行わなければならない」 とされ、大物主大神が祀られた奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)と摂社・狭井神社(さいじんじゃ)で鎮花祭が行われたのだそうです。 「遏」とは、邪悪なものを呪儀によっておさえること。 現在でも続けられている鎮花祭は、疫病除けの祭典として二千年来の由緒があり、「薬まつり」と知られています。 平安時代になると、鎮花祭は宮中や各地の神社で盛んに行われ、今宮神社には「やすらい祭」として伝えられています。 桜や椿などで飾られた花傘の下に入ると1年間健康に過ごせるのだとか。 |
鎮花祭:4月18日 やすらい祭:4月第2日曜日 |
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