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祇王寺は、平清盛に寵愛された白拍子の祇王(ぎおう)が、母の刀自(とじ)・妹の祇女(ぎにょ)とともに出家して入った尼寺。 苔の庭で知られている。 もとは浄土宗の僧・良鎮によって創建された寺だったが、後に祇王寺と呼ばれるようになった。 明治に入る廃寺となったが、大覚寺に属して真言宗に改宗し、復興されている(大覚寺塔頭)。 本尊は大日如来。 堂内には祇王・祇女の姉妹、母刀自、仏御前と清盛の像が安置されている。 |
都で白拍子の名手といわれた祇王(ぎおう)と祇女(ぎにょ)の姉妹。 祇王は平清盛に寵愛をうけ、祇女も世に知られるところとなり、母の刀自(とじ)には清盛から屋敷が与えられ、親子三人は安寧な暮らしをしていた。 そこに現れたのが仏御前(ほとけごぜん)。 仏御前は清盛の屋敷に出向き舞を見せようとするが、清盛はそれを門前払いしようとする。 それをとりなしたのが祇王だった。 しかし、仏御前の今様を聞いた清盛は、たちまちに仏御前に心移りし、祇王は屋敷から追い出されてしまう。 清盛の屋敷を去った祇王は、妹の祇女と母の刀自とともに出家し、尼僧となって嵯峨野で仏門に入った。 一方、清盛に気に入られた仏御前は、家族ともども栄えるが・・・ 祇王の不幸に世の無情を感じ、尼僧姿で三人の前に現れた。 以後、四人一緒に仏門に励んだのだという。 |
左が祇王・祇女姉妹と母刀自の墓とされる宝篋印塔。 右の五輪塔は、平清盛の供養塔。 いずれも鎌倉時代のもの。 |
京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車徒歩20分 京福電鉄「嵐山駅」下車 徒歩20分 |
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