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中院は、830年(天長7年)に円仁(慈覚大師)が開創した無量寿寺の三院の一つ。 三院は仏蔵院・仏地院・多聞院と称され、仏蔵院は現在の喜多院、中院は仏地院を前身とする。 1296年(永仁4年)、衰退していた無量寿寺を伏見天皇の命を受けた尊海が中興。 尊海は、まず仏地院を再建して関東天台宗の580余の寺院を属させ、関東天台の本山とする勅許を得た。 その後、仏蔵院・多聞院が建立された。 1599年(慶長4年)に天海が喜多院の住職となるまでは、中院が無量寿寺の中心的な役割を果たしていたのだという。 かつては東照宮の地にあったが、1633年(寛永10年)に東照宮が建てられたことにより現在地に移転した。 本尊は阿弥陀如来。 |
※ | 無量寿寺を開いた円仁は、天台座主(比叡山延暦寺貫主)となった高僧。 平泉の中尊寺・毛越寺、浅草の浅草寺も開いている。 |
1253年(建長5年)、法華宗を開宗した日蓮は、中院で恵心流の伝法灌頂を受けたのだと伝えられている。 伝法灌頂は、阿闍梨という指導者の位を授ける儀式のこと。 |
不染亭は島崎藤村ゆかりの茶室。 藤村の妻・静子は川越の出身で、静子の母・加藤みきは藤村の茶道の師だったのだという。 中院には加藤みきの墓がある。 |
中院は川越茶・狭山茶の発祥の地。 無量寿寺を開いた円仁は、京より茶を持ち込み、境内で栽培していたのだという。 |
川越市小仙波町5−15−1 東武東上線・JR川越線「川越駅」から徒歩約20分 東武東上線「川越市駅」から徒歩約18分 西武新宿線「本川越駅」から徒歩約15分 |
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