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摠見寺(そうけんじ)は、織田信長が安土城の郭内に創建した寺院。 安土城が築かれたのは、1576年(天正4年)から1579年(天正7年)にかけて。 摠見寺も同時期に建立され、創建時の伽藍は近隣の寺社から移築したものだったのだという。 安土城は1582年(天正10年)の本能寺の変後に焼失してしまうが、摠見寺は類焼を免れた。 江戸時代には寺領を安堵され、22棟の建物があったといわれているが、1854年(嘉永7年)の火災により、三重塔と仁王門以外は焼失。 明治になって寺領を失い衰微した。 臨済宗妙心寺派。 |
三重塔は1454年(享徳3年)建立で、近江国甲賀郡長寿寺から移築されたもの。 |
仁王門(二王門)は1571年(元亀2年)建立で、近江国甲賀郡柏木神社から移築されたもの。 |
仁王門の金剛力士像は室町時代の作で重要文化財。 |
1932年(昭和7年)、安土城の大手道右手の徳川家康の屋敷跡とされる地に仮本堂が建立され現在に至っている。 本尊は十一面観音。 信長の時代の本堂には、竹生島から勧請された弁財天も安置されていたのだという。 |
1582年(天正10年)5月、安土城に徳川家康が訪問し、織田信長は家康を篤くもてなした。 摠見寺では、能の鑑賞が行われている。 |
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翌6月2日、信長は本能寺逗留中に明智光秀に攻められ自刃している。 |
近江八幡市安土町下豊浦6367 JR琵琶湖線 「安土駅」下車 徒歩25分 |
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