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鎌倉大仏の前に置かれているのは常花(じょうか)。 蓮の花の造花ですが、よく見ると・・・ |
咲いている蓮、蕾の蓮、枯れてしまった蓮がありますが、これは三世(過去・現在・未来)を表しています。 具体的には・・・ 枯れてしまった蓮が過去。 咲いている蓮が現在。 蕾の蓮が未来。 仏教用語の「常住不変」を表しているのだそうです。 「常住不変」(じょうじゅうふへん)は、永遠不変なこと。 つまり、常花は、変化しないで常に存在する「永遠に咲き続ける花」。 個人宅の仏壇にも飾られていますが、仏壇は極楽浄土を表したもの。 常花を飾ることで、ご先祖様への敬意を表します。 常花は、天台宗・真言宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗などで使用されますが、浄土真宗では常花を用いず「樒」(しきみ)をお供えします。 |
蓮は、泥の中に根を張り花を咲かせますが、泥に染まることなく美しい花を咲かせます。 そのため、仏教では清浄さや悟りの象徴とされ、仏像の台座(蓮華座)や仏壇の装飾など、様々な場面で用いられます。 |
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