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神奈川県小田原市栢山にある二宮尊徳(金次郎)の生家。 この家が建てられた時期は不明だが、尊徳の祖父が分家した1742年(寛保2年)頃ではないかと推定されている。 尊徳は、この家で1787年(天明7年)7月23日に誕生。弟2人もこの家で生まれた。 尊徳の家は、江戸時代の中流農家で、この家も江戸時代の中流農家の典型的な建物だという。 16歳のときに両親ともに亡くした尊徳は伯父の家(生家の南隣)に預けられ、弟2人は母の実家に預けられた。 尊徳が書いた「田地請戻之事」によると、居宅・家財・諸道具・衣類までを売り払って金にかえたとあるので、この生家もその時に人手に渡ってしまったという。 他所に移されたこの家は、普通の農家住宅として大事に使用され、1960年(昭和35年)、当時の所有者から譲り受け、尊徳の誕生地に移築されている。 |
両親を亡くした尊徳は、すぐ南隣にあった伯父の万兵衛に預けられた。万兵衛は、尊徳に当時の農民として必要なことや常識を教えたという。 そのおかげで、尊徳は24歳のときに万兵衛から独立し、家を再建することができた。 尊徳は万兵衛に対し、生涯実父母以上の感謝を捧げたという。 尊徳が再建した家は、下野国桜町の復興のため移住した時に売却し、その後は不明。 |
小田原市栢山2065−1 (尊徳記念館隣) 小田急線富水駅または栢山駅下車 徒歩約15分 |
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